研究課題/領域番号 |
19K13816
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07080:経営学関連
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
畠山 俊宏 摂南大学, 経営学部, 准教授 (90626764)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | タイ / 新興国 / 海外子会社の進化 / 取引先の拡大 / 自動車部品サプライヤー / マレーシア / 取引先の多角化 / 自動車産業 / サプライヤー |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、自動車部品サプライヤーの海外子会社による取引先の多角化プロセスを明らかにすることである。 自動車部品サプライヤーの海外進出に関する研究は、完成車メーカーの要請に応じた随伴進出のような「系列取引の海外移転」が注目されてきた。しかし、海外進出後に日本において取引のない完成車メーカーや1次サプライヤーと新たな取引を始めるサプライヤーについては注目されてこなかった。 本研究では、文献調査やインタビュー調査に基づいて自動車部品サプライヤーの海外子会社がどのようなプロセスを経て取引先の多角化を進めているのか明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、海外における自動車部品サプライヤーの取引先の多角化プロセスを明らかにすることである。 研究の結果、自動車部品サプライヤーの海外子会社が新たな取引に至るプロセスは、親会社主導型、海外子会社主導型、親会社・海外子会社連携型の3種類があることが明らかになった。また、新たな取引の開始に至るプロセスには、親会社の役割付与、親会社による支援、海外子会社の意思決定、現地環境という4つの要素が関係していた。そして、取引先の多角化プロセスの種類ごとに関係する要素は異なっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、親会社・海外子会社連携型という従来の海外子会社進化論の研究には見られない進化プロセスを明らかにしたことである。先行研究においては、親会社の主導による進化と海外子会社の主導による進化は指摘されていたが、両社が連携する進化は示されてこなかった。 社会的意義としては、海外子会社が販路を増やしていくことの重要性である。国内だけでは売上の大きな増加は見込めないが、海外においては国内の取引にとらわれずに新たな販路を拡大することによって企業の成長を目指すことができると考えられる。
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