研究課題/領域番号 |
19K13825
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分07090:商学関連
|
研究機関 | 静岡県立大学 |
研究代表者 |
玉利 祐樹 静岡県立大学, 経営情報学部, 准教授 (60737360)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 意思決定 / 計算機シミュレーション / 情報モニタリング法 / 意思決定過程 / 過程追跡法 / 決定方略 / 多属性意思決定 / 消費者行動 / 意思決定方略 / シミュレーション / 社会的意思決定 / 意思決定支援 |
研究開始時の研究の概要 |
多肢多属性意思決定状況において,情報の呈示方法、時間的切迫といった種々様々な要因に依存して,走査される選択肢や属性の順序、そして選択結果が変化することが知られている。このような状況依存的な意思決定を記述するために,様々な決定方略が見いだされてきた。一方で,決定方略の推定や分析および,その適用においては,定性的な記述に留まっていると言える。そこで、本研究では、過程追跡法で用いられるデータを対象に、潜在意味解析モデルと決定方略の計算機シミュレーションを用いて,決定方略の推定および、推定された方略による意思決定の説明可能性の定量的な評価を行い、意思決定支援に向けた情報呈示法の提案を行う。
|
研究成果の概要 |
本研究は、決定方略の推定法を開発し、開発手法を用いて推定された方略と意思決定の関係を検討し、意思決定支援に向けた利用方法の提案を目的としていた。本計画では以下の成果を得た。 1. 情報探索系列に関して、情報モニタリング法、眼球運動測定、計算機シミュレーションの三種のデータの比較を行った。2. 計算機シミュレーション、情報モニタリング法、深層学習を組み合わせ、決定方略の同定を行なった。3. 悪い意思決定を避けるという観点から、計算機シミュレーションと情報モニタリング法による心理実験を実施し、分析を行った。分離型の決定方略は悪い決定を導き、最善の選択への努力が最悪の結果を招く可能性が示唆された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
よい意思決定、合理的な意思決定、あるいは満足できる意思決定をするためには、または悪い意思決定を避けるには、意思決定者自身が意思決定場面において、どのような状況下であるのか、どのような決定方略を用いるのか、そして、どのような意思決定に至るのかを把握する必要があると考えられる。これまでの決定方略の分析と適応では、移動方向の傾向を表す指標などが提案されてはいるものの、定性的な分析に留まっており、意思決定場面などの変化によって、どのような決定方略が用いられていたかを記述できているとは言えなかった。意思決定の予測、および意思決定支援に役立てられると考えられる。
|