研究課題/領域番号 |
19K13925
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08010:社会学関連
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研究機関 | 松蔭大学 |
研究代表者 |
松浦 広明 松蔭大学, 公私立大学の部局等, 教授 (60751914)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 健康と人権 / 人権指標 / 外国人 / 観光客 / 移民 / 労働衛生環境 / 女性への暴力 / コロナ禍 / データへの人権ベースアプローチ / 医療制度 / ジェンダーと労働衛生環境 / 中絶 / 人口動態 / ウクライナ / ジェンダー / 人権 / 新型コロナウィルス / 公衆衛生 / 外国人技能実習生 / 性的人身売買 / 災害レジリエンス / 移民の健康 / 医療経済学 / 医療アクセス / 健康権 |
研究開始時の研究の概要 |
人材不足を背景に外国人労働者が年々増加している一方で、日本に居住する外国人は、医療サービスへのアクセスに様々な障害を抱えている。本研究では、外国人を含む全ての国内居住者の健康を守ると言う人権の視点から、人口動態統計などのデータを用いて、過去の医療制度改革が医療アクセスに与えた影響についての再評価を行う。他国でも比較的入手が容易な人口動態統計を利用する事で、UHCを達成している他の先進国でも利用可能な、外国人に焦点をあてた医療制度改革の人権評価手法を確立する。
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研究成果の概要 |
本プロジェクトは、移民、難民、観光客など様々な集団を含む「外国人」への影響に焦点をあてた医療制度改革の人権評価に関するものであった。プロジェクト期間が、世界的な新型コロナウィルスの流行と重なったことから、本来の医療制度改革の評価に加えて、パンデミックおよびそれに伴う移動制限が、外国人の健康や厚生に与える影響の分析を行った。これらの研究結果は、これら一連の研究は、外国人の医療需要および制度変化の彼らの健康への影響が、日本人のそれと異なると言うだけでなく、それぞれの環境に応じて非常に多様であり、彼らの健康を守るために特別な保護が必要な事を示唆している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、一般的に国民よりも脆弱な立場に置かれている外国人の医療需要や健康へのインパクトは、日本人のそれと異なるだけでなく、状況や背景に応じて極めて多様であり、その多様性を考慮した人権保護の必要性を明らかにした事である。また、社会的意義としては、特に、2021年に採択された国連世界観光機関の「旅行者保護に関する国際規定」の策定プロセスにおいて、研究代表者の知見を生かした条文が採用された事で、国際規約を通した国際的なルール作りを通して、日本だけでなく、国際社会における、災害やパンデミック時における(特に短期滞在の)外国人の保護に貢献できたことである。
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