研究課題/領域番号 |
19K13933
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 (2020-2022) 立命館大学 (2019) |
研究代表者 |
黄 テイテイ 武庫川女子大学, 経営学部, 講師 (40815552)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | Information systems / ICT / social support / community / elderly / IT / senior support / CSF / senior |
研究開始時の研究の概要 |
Four representative cases of ICT enabled community-based senior support system in Japan will be investigated from 2019 to 2021. A qualitative research approach is adopted. The interview and observe subjects will focus on the seniors, the control organization, the support agencies, and the participants in society.
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研究実績の概要 |
今年は主に四つのケースに関するデータ収集と分析を重点的に行い、その成果を論文にまとめる作業に尽力しました。 1)パンデミックの影響により、直接面接によるデータ収集が困難となったことは大きな課題でした。伝統的な研究手法として頼りにしていた対面での面接調査が一部制約され、それが研究の進行を遅らせる要因となりました。しかし、この困難を逆手にとって、規制が徐々に緩和されるとともに、オンライン技術を駆使してデータ収集を行いました。ZoomやMicrosoft Teamsなどのビデオ会議ツールを活用することで、社会的距離を保ったまま、質の高いデータ収集を続けることが可能となりました。この経験は、今後の研究における新たな可能性を示してくれました。 2)初期の研究結果をさらに洗練させる作業に時間を割きました。データ分析の過程で新たな発見があり、それが研究の質を一層高めることにつながりました。四つのケーススタディそれぞれの結果は総合的に分析され、互いの関連性や相互作用を深く理解することができました。これらの作業により、事例ごとの特異性だけでなく、全体的なパターンやトレンドも見つけることができました。これらの洗練された結果は、意義深い知見をもたらし、我々の理解を一段と深めることができました。 3)今年中に得られたこれらの成果は、高齢者支援に関する学会で発表する予定です。我々の研究が実践の場における有用性や価値を証明することができるこの機会を非常に楽しみにしています。学会では、参加者からのフィードバックや感想を直接受け取ることができます。これらの意見は、今後の研究の方向性を定め、研究の質をさらに向上させるための貴重な指針となります。これらのフィードバックを元に、我々の研究が社会に対してどのような影響を与え、どのように改善されるべきかを検討します。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
①四つの事例に関する一次・二次データの収集が完了しました。様々な情報源からのデータ収集を行い、それぞれの事例に関する詳細な理解を深めることができました。データ収集の過程で、各事例に関する新たな視点や洞察を得ることができ、今後の分析に非常に役立つと確信しております。 ②これらのデータに基づき、定性的なデータ分析を行いました。この分析により、事例ごとのパターンを識別し、それらの間の類似点と違いを明らかにすることができました。また、各事例の特徴や問題点、解決策についての詳細な理解を得ることができ、これらの情報は今後の研究方向性を明確にするのに重要な役割を果たします。 ③2023年4月に開催される学会における発表の許可を得ることができました。これは、当研究が学会で認知され、共有される大きな機会を提供してくれます。学会の参加者からのフィードバックを受け取ることで、研究の品質をさらに高め、更なる研究への道筋をつけることが可能となります。 ④学会発表に向けて、論文の作成と発表コンテンツの準備を進めております。これらの作業は研究の成果を整理し、公に発表するための重要なステップであり、引き続き注力していく所存です。
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今後の研究の推進方策 |
まず、現行のデータモデルの修正に取り組みます。これまでの研究により新たな知見が得られたことから、それらを反映させるためにデータモデルの見直しが必要となりました。データモデルの改善は、情報の解釈と結論の質を向上させ、またより具体的な見識を提供することにつながります。 次に、異なる比較方法を事例分析に取り入れることを考えております。これまでのアプローチに加えて新たな比較方法を用いることで、研究の視野を広げ、結論をより堅牢にすることが可能となります。また、新たな比較方法を用いることで、潜在的な偏見を避け、事例間の違いや類似性をより正確に捉えることができます。 さらに、新しい事例の追加も計画しています。新たな事例を加えることにより、データベースを拡大し、多様な観点からの分析を可能にします。新しい事例の追加は、研究の包括性を高め、異なる状況や背景から得られる情報を蓄積することに寄与します。これにより、研究の汎用性と信頼性を向上させることが期待できます。
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