研究課題/領域番号 |
19K13934
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
|
研究機関 | 宇都宮大学 (2021-2022) 自治医科大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
野原 康弘 宇都宮大学, 地域デザイン科学部, コーディネーター (80833053)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 高齢者 / 人的ネットワーク / 健康指標 / 中山間地域 / 社会的孤立 / ネットワーク分析 / 地域福祉 / 持続性 / 孤立 / 地域福祉実践 / 地域支援 / 互助機能 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,地域住民の参画と協働による相互支援の地域共生社会の実現に向けて,グラフ理論にもとづくネットワーク分析を用いて高齢者個々人が持つ他者とのつながり(人的ネットワーク)を可視化し,そのネットワーク構造の数理的評価を行い,また健康指標との関連性について明らかにすることで人的ネットワークにもとづく個人・地域の評価モデルを構築する。また,それらを応用した個別ケアや地域支援への展開方法の検討を行い,地域福祉実践へ応用可能なインターフェースの開発など新たな社会実装への手法を構築し,地域福祉の実践や効果的な福祉拠点整備の支援,地域共生社会の基盤となる互助機能の再構築に寄与する。
|
研究成果の概要 |
本研究では、中山間地域の高齢者個々人が持つ他者とのつながり(人的ネットワーク)を可視化し,そのネットワーク構造の数理的評価を行うとともに,健康指標との関連性について調査分析を行った。その結果として、第一に、集落の人的ネットワーク構造の経年変化を計測し、COVID-19の影響や地域の中での役割の変化を捉えることができた。第二に、都道府県の異なる2つの地区を比較して分析することで、人的ネットワークと健康指標とに相関関係があることを明らかにした。第三に、本研究で得られた対象地域に関する一定の評価を地域側と協議しながら還元したことで、対象地域における地域福祉実践の活性化に寄与した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、地域福祉実践の場である集落単位(対象者の一部だけでなく全て)の人的ネットワーク構造を可視化し、評価を行い、その成果を地域福祉実践に活用するに至った一連のプロセスに学術的・社会的意義がある。また、人的ネットワーク構造の経年変化を捉えた貴重な研究成果であると考える。さらに、人的ネットワークの把握について生活環境の異なる2つの地区を比較して調査を実施し、人的ネットワークと健康指標との相関関係を明らかにした点についても学術的意義がある。
|