研究課題/領域番号 |
19K13941
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 岩手県立大学 |
研究代表者 |
伊藤 隆博 岩手県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (70827237)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 災害派遣福祉チーム / DWAT / 避難所 / 被災者支援 / 災害時要援護者 / DCAT / 活動モデル / 災害ソーシャルワーク |
研究開始時の研究の概要 |
大規模災害での要配慮者支援に対応するため、災害派遣福祉チームの養成が各都道府県で進んでいる。本研究では、災害派遣福祉チームの活動におけるソーシャルワーク機能についてその内実を地震・水害それぞれについて質的研究にて明らかにした上で活動モデルを開発する。その方法として、災害派遣福祉チームとして実際に被災地に派遣され活動を行った経験のある社会福祉士及び精神保健福祉士に対して面接調査を実施する。質的分析の結果を基に、活動モデルの生成とシミュレーションモデルを作成する。災害派遣福祉チームのソーシャルワーク活動モデルの開発は、全国の災害派遣福祉チーム員の活動の標準化につながると考える。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、災害派遣福祉チーム(DWAT)の活動におけるソーシャルワーク機能について明らかにした上で活動モデルとシミュレーションツールを開発することである。3年計画を2年延長した令和5年度の研究実績は下記の2点である。 第1に、47都道府県の医療ソーシャルワーカー協会に対して、災害福祉支援ネットワーク以下、災害福祉支援NW)との協定締結状況とその課題、災害派遣福祉チームに対する参画上の課題についてアンケート調査を実施した。その結果について、「都道府県医療ソーシャルワーカー協会の災害福祉支援NW・災害派遣福祉チーム参画への課題」という論文タイトルで執筆を行い『医療と福祉』に投稿・掲載された。 第2に、災害派遣福祉チーム員としての活動におけるソーシャルワーク機能について明らかにするための個別インタビュー調査の分析をもとに、活動モデルとシミュレーションツールの開発も進めている。シミュレーションツールを用いた研修実施の参考とするために、岩手県および静岡県の害派遣福祉チーム登録研修の視察を行った。また、令和6年能登半島地震の被災地での災害派遣福祉チームの活動状況を把握するための視察も実施した。主に志賀町で活動する静岡県災害派遣福祉チームの活動に帯同して実際の被災者への支援活動や関連する支援団体や社会福祉協議会との連携の状況について把握し、今後の研修に盛り込むべき内容について検討を行うことができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今年度の計画では、インタビュー調査、アンケート調査の結果をもとに研修プログラムを作成し実施予定であったが、新型コロナウイルス感染症拡大によりインタビュー調査の実施が大幅に遅れた影響に伴い、その後の研究スケジュールにも遅れが生じている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度まで研究期間を延長し、災害派遣福祉チームのソーシャルワーカー活動モデルとシミュレーションツールの開発を完了させる。さらに、活動モデルとシミュレーションツールを用いた研修を実施する計画である。
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