研究課題/領域番号 |
19K13945
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08020:社会福祉学関連
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研究機関 | 日本女子大学 (2022) 北海道医療大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
松本 望 日本女子大学, 人間社会学部, 講師 (10758668)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | サービス付き高齢者向け住宅 / 高齢者虐待 / 虐待予防策 / 原因 / リスク / 虐待リスク / 質問紙調査 / 予防策 / 質的調査 / 基礎的研究 / 虐待 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,これまで焦点が当てられてこなかった「サービス付き高齢者向け住宅における虐待」に焦点を当て,虐待の実態,さらに虐待の原因と虐待予防策の影響力や効果について実証的に明らかにする. 各年度の研究計画としては,2019年度は文献レビュー,2020年度はインタビュー調査,2021年度はアンケート調査に取り組むこととする. 特にアンケート調査は全国のサービス付き高齢者向け住宅を対象に実施し,本研究を基礎的研究として位置づけ,サービス付き高齢者向け住宅ならではの特性や,各事業所の特性もふまえた虐待の実態,各要因の影響力や効果の違いを明らかにする.
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、サービス付き高齢者向け住宅における虐待の実態や原因、予防策の影響力等について明らかにすることであり、文献レビュー、質的調査、量的調査の主に3点に取り組んだ。 文献レビューの結果から、サービス付き高齢者向け住宅の虐待に焦点を当てた研究そのものが不足しており、また運営形態等に着目し分析する必要性が明らかとなった。 質的調査の結果からは、虐待リスクを高める要因と、必要となる予防策は介護施設等を対象とした先行研究と類似していることが分かった。質問紙調査では、虐待が一部の事業所で発生している実態と、予防策の取り組み状況や影響力が事業所の特性によって異なる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、サービス付き高齢者向け住宅における虐待に焦点を当てた研究はほとんど行われておらず、虐待の実態、原因、必要となる予防策を明らかにした基礎的研究としての本研究の意義は大きいといえる。中でも、他の介護施設等と同様の虐待リスクを高める要因が存在し、同じような予防策が必要とされている一方、サービス付き高齢者向け住宅ならではの取り組みや、運営形態等の特性をふまえた個別的な取り組みの必要性を明らかにした意義は大きい。本研究の結果をふまえ、事業所の特性ごとの有効な虐待予防策を明らかにしていくことは、研究上・実践上の重要な課題であり、そうした課題を明らかにできたことも本研究の重要な意義である。
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