研究課題/領域番号 |
19K14022
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 武庫川女子大学 (2020-2022) 京都光華女子大学短期大学部 (2019) |
研究代表者 |
北 順子 (宮野順子) 武庫川女子大学, 建築学部, 准教授 (30733711)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 無届け老人ホーム / 高齢者グループリビング / 有料老人ホーム / サービス付き高齢者向け賃貸住宅 / 共同居住 / グループリビング / アフォーダブル住宅 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では「無届け老人ホーム」を社会ニーズに対する民間の自発的な応答と捉え、「住宅」と「施設」の境界領域に存在する単身高齢者の住まいの実態から、そのあり方を物理的環境 (面積、消防設備等)と人的環境(居住者相互の関係、運営者・支援提供者との関係)および制度設計(介護保険法、賃貸借契約等)の観点から検討し、新たな枠組みを提案することを目的とする。 そのために、全国10カ所の無届け老人ホームに対し、質的研究手法を用い、その生活実態を明らかにするものである。
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研究成果の概要 |
「無届け老人ホーム」を社会ニーズに対する民間の自発的な応答と捉え、そのあり方を物理的環境と人的環境および制度設計の観点から検討した。その結果、指導指針への適合を画一的に求めない厚生労働省の指導指針と反し、各行政庁単位の指導状況では、一律基準への適応を求め、柔軟性を欠く現状があきらかになった。一律な「老人ホーム」の制度として、庇護するべき対象として居住者を捉え運用し、一方でそこに馴染まない住まいを「無届け」と扱うのではなく、多様な高齢者の住まいとしての「老人ホーム」およびその周辺について、居住者の能力や権利を段階的にあるいは幅があるものとして位置付け、制度設計につなげていく必要がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「無届け老人ホーム」を社会ニーズに対する民間の自発的な応答と捉え、そのあり方を物理的環境と人的環境および制度設計の観点から検討した。その結果、指導指針への適合を画一的に求めない厚生労働省の指導指針と反し、各行政庁単位の指導状況では、一律基準への適応を求め、柔軟性を欠く現状があきらかになった。一律な「老人ホーム」の制度として、庇護するべき対象として居住者を捉え運用し、一方でそこに馴染まない住まいを「無届け」と扱うのではなく、多様な高齢者の住まいとしての「老人ホーム」およびその周辺について、居住者の能力や権利を段階的にあるいは幅があるものとして位置付け、制度設計につなげていく必要がある。
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