研究課題/領域番号 |
19K14029
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
谷 友香子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教 (70735422)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 調理技術 / 調理頻度 / 肥満 / 心血管リスク / 問題行動 / レジリエンス / 子ども / 親子 |
研究開始時の研究の概要 |
調理技術の低さが食事内容に影響を与えることが報告されているが、親子に調理技術向上を目的とした介入による生活習慣の変容を確認したエビデンスは限られている。さらに子どもの心身への健康影響を評価した研究はきわめて少ない。そこで、小中学生を対象に家庭科等でのより実践的な調理技術の教育および親への調理レシピの提供といった親子への調理技術向上を目的とした介入を実施し、それによる子どもの生活習慣変容効果を検証する。さらに、この介入によって子どもの肥満や糖尿病、メンタルヘルス、不登校等の予防につながるかを縦断調査により検証する。
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研究成果の概要 |
家庭で調理をすることが食事に良い影響をもたらすことがわかってきている。家庭での調理を促し、食事の質を向上させるためには、作る人の調理技術が重要であると考えられる。しかし、既存の研究のほとんどは成人における食事に焦点を当てたものであり、保護者の調理技術が子どもの食事や健康に与える影響を調べた研究は限られている。そこで、日本における保護者の調理技術と家庭での調理頻度、子どもの食行動、子どもの体重との関連を検討した。その結果、保護者の調理技術の低さは、家庭での調理頻度の低さ、子どもの不健康な食行動、子どもの肥満と関連していた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
保護者の調理技術が高いことが、家庭での調理頻度の増加に繋がり、子どもの不健康な食行動や肥満を予防できる可能性が考えられる。保護者の調理技術が子どもの健康に及ぼす影響を検討した研究は国際的にも類がなく、家庭での食環境が子どもに及ぼす多様な影響についての理解が進み、子どもの健康推進のための新たなアプローチの提案に寄与するという点から社会的意義が大きいと考える。また、日本人に使用可能な調理技術の測定方法を確立したことは、今後の研究への波及効果が期待でき、学術的価値が高い。
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