研究課題/領域番号 |
19K14037
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 神奈川大学 |
研究代表者 |
傳法谷 郁乃 神奈川大学, 工学部, 助教 (00782301)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 温熱的快適性 / 和服 / 長着 / 和装 / サーマルマネキン / 暑熱環境 / 熱中症 / アンケート調査 / 衣生活 / 着物 / 素材特性 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,熱中症が問題となっているわが国の夏季における高温多湿環境を考慮し,着物の和装肌着・補正小物類を含めた全体的な構成・着装方法を新しく提案することを目的とする.2020年の東京オリンピックを目前に,経済産業省では「和装振興研究会」を設置し,わが国の伝統的衣装である着物は海外からの注目も高まっている.しかし着物の保温性は高く,熱中症となる危険性が高い.本研究を通じて,着物着用による夏季の熱中症発生を予防し,着物を着用する人の快適性向上を目指す.
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研究成果の概要 |
熱中症が問題となっているわが国の夏季における高温多湿環境を考慮し,着物の和装肌着・補正小物類を含めた快適な構成・着装方法を提案することを目指して,着物着者へのアンケート調査を実施し,夏季における着物着用実態を把握し,着用時の問題点,要望を明らかにした.夏着物の素材に関する物性評価および被験者実験を通して,快適な着物の着装方法を検討した.夏用補正具類を試作し,発汗サーマルマネキンを用いた熱的特性の評価および被験者実験を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
例年,夏季には熱中症が問題となっているが,洋服での対策はクールビズや,作業現場でのファン付き作業服,吸汗速乾肌着などの研究開発が進んでいるものの,着物に対する熱中症対策は検討されていない.生活様式や環境が変化する現代において,夏季の和装に関する研究例は少ない.時代に即した着物のあり方を科学的視点から追究し,着物着用時の熱中症対策として活用され,着物着用者の快適性向上に貢献する.快適な着物着装方法の実現は,日本国内における若者の着物離れの抑止や,新たな着装方法を可能にする器具の開発へと発展が期待される.
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