研究課題/領域番号 |
19K14071
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09010:教育学関連
|
研究機関 | 高知県立大学 |
研究代表者 |
河内 康文 高知県立大学, 社会福祉学部, 准教授 (20723448)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
|
キーワード | 越境的学習 / 介護現場リーダー / 成長実感 / 人材定着 / 介護福祉士 / 質的分析 / 職場学習 / 介護人材の育成 / 混合研究法 |
研究開始時の研究の概要 |
介護現場には,高齢者や外国人など多様な人材が流入している。多様な人材の定着の要素として職場がより活発化するためには,越境的学習を通した新しい知識が獲得,共有され,仕組みとして定着し,時代に合わない知識は廃止される職場学習の風土が重要になると思われる。そこで本研究は,介護現場リーダーの越境的学習と職場学習の相互の影響を明らかにしようとするものである。
|
研究成果の概要 |
本研究は,介護現場リーダーおよび介護職員の越境的学習が職場学習に与える影響を明らかにすることを目的に,定量的および定性的調査結果の分析を行った.定量的調査では,職場外・職場内の研修への参加が成長実感と組織コミットメントに与える影響を明らかにし,越境的学習の有用性を示した.定性的調査では,越境的学習が【視野と創造性の拡大】【発信力の向上】【研修の効果循環】等の学びの効果をもたらす一方で,【人員不足による外部研修の参加困難】【新しい取り組みに対する抵抗】等の課題が存在することが明らかになった.越境的学習は,介護職員の人材定着に有効であると示唆されたが,今後は広範な調査範囲と方法の工夫が必要である.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,介護現場リーダーおよび介護職員の越境的学習が職場学習に与える影響を実証的に明らかにし,その有用性を示した.学術的意義としては,越境的学習の概念を介護現場に適用し,その効果を定量的および定性的に評価することで,学習理論の新たな視点を提供した点が挙げられる.社会的意義としては,介護現場リーダーおよび介護職員の成長を促進する研修プログラムの設計に対する示唆を提供し,介護現場における人材定着と質の向上に貢献する点である.今後の介護職員の教育や研修において,越境的学習の導入とその効果検証が求められる.
|