研究課題/領域番号 |
19K14154
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
金 娟鏡 鹿児島大学, 法文教育学域教育学系, 准教授 (20709852)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | 育児 / 感情転換 / しつけ / 育児感情 / 育児支援 / 母親 / 感情語 / 虐待感受性 / 感情変換 / ポジティブ感情 / ネガティブ感情 / 場面想定法 / 育児への感情 / 尺度作成 / 子育て期 / 育児期 / 肯定的感情 / 否定的感情 / 相互転換 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、母親が抱く育児への感情の全体を解明すべく、肯定的か否定的かの二者択一ではなく、両感情の構造や相互転換の様相に着目し、虐待防止など育児支援に有効な感情転換モデルを提供することを目的とする。具体的には、肯定から否定へ、否定から肯定への感情転換と実際の育児内容および育児場面との関連を明らかにすることで、母親の心情への理解を深めるとともに、育児を支援する際の参考となる具体的な知見として活用できることが予想される。
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研究成果の概要 |
育児に対する感情は肯定的感情と否定的感情の両方が共存していることが示された。また、否定的感情から肯定的感情へ、肯定的感情から否定的感情へといった両感情の転換の様相を具体的な育児場面との関連から検討した結果、食事・睡眠・清潔などの基本的生活習慣から安全やルール遵守などの社会的生活習慣までを含む子どもへのしつけと密接に関連していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
育児への感情について否定的から肯定的へ、肯定的から否定的へと転換する側面を捉え、具体的な育児場面との関連を明らかにしたことで、近い将来親になりうる若者には育児への具体的な理解を深める効果が期待できるとともに、育児期の母親には具体的な支援を行う際の有効な知見として活用できる。肯定的感情から否定的感情へ変わり、それが過剰になった場合、育児虐待などのリスク要因となるため、どのような育児場面で感情の転換が起こりやすいかを提示した本研究の知見は、児童虐待を予防する資料としても貢献できると考えらえる。
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