研究課題/領域番号 |
19K14207
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 福岡教育大学 |
研究代表者 |
坂井 清隆 福岡教育大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (50802849)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 単元展開の様相ー解釈 / D-OODAサイクル / 教師教育 / ActionResearch / 様相図 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、単元計画と実際の展開との差異に着目し、教師自ら開発した単元の意味や特徴、子供の関心事やこだわりを適切に捉えて単元展開に生かそうとする実践上の意思決定の姿を明らかにすることを目的としており、教師自ら開発し実践している単元の意味や特徴、なおかつ子供の実質的な学びを客観的に捉えて単元展開の改善に生かそうとする教師の実践的な意思決定の姿を明らかにする。本研究の成果をもとに、「教育の内容等を教科横断的な視点で組み立てていく」カリキュラム・マネジメントの実質化へ発展させることが可能となる。
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研究成果の概要 |
D-OODAサイクルモデルに関して,特にD=学習デザインが、その後の00DAに与える影響を明らかにした。「単元の様相―解釈」の枠組みに関して,単元の構造的全体像を,【単元の流れ:計画と実際】【子供の主な言動】【教師の主な働きかけ】の観点に基づいて図化(=様相図)し,単元が生成・発展していく関係性の分析・検討(解釈)の枠組みとしてさらに改善した。単元の様相ー解釈に関しては,「単元の様相―解釈」のための資料を精緻化した様相図として示すことができた。研究協力者と共に授業実践に対して「単元の様相―解釈」を行ったことが,その後の教師の単元展開の改善や授業改善の寄与していたことが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、こでまでブラックボックスであった単元展開の際の教師の実践的思考を、「単元の様相―解釈」(様相図の分析)を通して、Design(デザイン)Observe(観察)Orient(方向付け)Decide(決心)Act(実行)のプロセスにおいて、個々の学習者に柔軟に対応しつつ意思決定を行っていることを明示した。 また、ActionResearchのとして、大学教員の教育現場の教師に対するアドバイスや示唆について、学習者の特性と学習内容の関連性を捉えて学習内容の生成・発展する実際を示すことを通して、教員養成課程のカリキュラム改善に寄与することになった。
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