研究課題/領域番号 |
19K14214
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 富山大学 (2021-2022) 明治学院大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
玉腰 和典 富山大学, 学術研究部教育学系, 講師 (60797174)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
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キーワード | 体育科教育 / 戦術・技術 / 認識形成過程 / 理論モデル / 戦術 / 技術 / 戦術認識 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、これまで体育科教育において長年にわたり軽視されてきた認識形成に着目するものである。近年、国際的な課題に対応した教育改革が世界的な規模でなされる中で、わが国においても学習者の認識的側面を重視した学習指導論が研究課題となっている。本研究においては、学習者の認識形成過程を分析する枠組みを解明すると同時に、その実態を解明する。その上で、体育科教育における認識形成過程の理論モデルを構築し、体育授業における認識形成を促進する学習指導の原理を解明していく。その結果、体育嫌いを生起する原因となった「できるだけの体育」や「しつけ体育」を克服し、豊かな運動文化の学びをつくる体育授業づくりに貢献したい。
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研究成果の概要 |
本研究は、体育科教育における戦術・運動技術に関する認識形成過程の理論モデルを構築していくことを目的とした。研究成果としては、これまで解明してきた体育科教育における認識対象の階層的構造モデルを体育実践の学習指導方法と関係づけて考察し、その視点を解明した。また、これまで実施してきた体育授業における認識形成過程の実証的研究において、新しい学年・教材での分析を試み、新たな成果を解明した。そして、それらの研究成果をふまえ、体育授業でのダイナミックな認識形成過程の特徴を把握するべく、認識形成過程の理論モデルを仮説的に構築した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
体育科教育において、認識形成過程を解明する研究は数少ない。こうした中で、本研究が認識形成過程の実証的研究に着手することは、体育科教育における認識に関する基礎的研究を進展させるものとなっている。特に、認識形成過程の理論モデルを構築することは、体育授業において学習者がどのように「わかり,できる,考える」授業を構成していけばよいのかを解明することにつながる。本研究では、体育授業の学習指導方法への援用を意識したことで、学校現場に貢献できる研究成果がえられている。
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