研究課題/領域番号 |
19K14277
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09050:高等教育学関連
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研究機関 | 関西看護医療大学 |
研究代表者 |
高見 栄喜 関西看護医療大学, 看護学部, 助教 (30632731)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 標準年次での卒業 / 初年次因子 / 地方看護学生 / コロナ禍前後の入学生 / 卒業阻害要因 / 卒業促進要因 / 看護師適性指標 / COVID-19前の入学生 / 初年次資質 / COVID-19前後の入学生 / 初年次要因 / コロナ禍の入学生 / 進級阻害要因 / 退学要因 / 在学生対象 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、留年や休学、退学で標準年次の進級や卒業ができない学生が多数存在し、ある地方看護学生での卒業率は、約7割程度と低い傾向がある。しかし、標準年次の卒業に不可欠な看護系入学生の資質に関する研究蓄積は、少ないのが現状である。 本研究では、地方の看護学生での進級や卒業を阻害する要因とその構造について、初年次での資質(個人的属性と生活習慣、精神的健康度)との関連から解明し、早期からの健康教育や学生支援等を通じて、入学生全員が標準年次で看護師資格を取得し、地方の看護師不足解消に役立つ基礎資料を得ること。また地方の看護系大学選択に有効な看護師適性指標を創出し、適切な入学者選抜に役立てることを目的とする。
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研究成果の概要 |
コロナ禍前の3年間に入学した地方看護学生(313名)を対象とした研究から、標準年次での卒業を促進させる初年次要因は、毎日の朝食摂取と、良好な友人関係が、また女性では、毎日の朝食摂取と、生活全体の満足度が規定要因であった。標準年次での卒業に対する阻害要因は、毎日朝食を食べる習慣がない者や、ストレス度が中程度に高い者であった。 コロナ禍前であるが、地方看護学生での標準年次での卒業に有効な初年次での看護師適性指標は、毎日の朝食習慣があること、良好な友人関係、生活満足度が高いことが挙げられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コロナ禍前に入学した地方看護学生を対象とした研究から、標準年次での卒業には、入学当初の早期から、毎日朝食を摂る規則正しい生活リズムや、スムーズに友人関係が築けるよう、過度に学生のストレス度が高まらないように配慮し、教育環境面や心理面などからのサポートの重要性が示唆された。 コロナ禍前後での初年次要因の比較では、コロナ禍後の学生の方が、生活満足度や生きがい度が高かった。しかし、我々の研究では、2年次への進級までに学生のストレス度が高まることも分かっている。したがって、コロナ禍後の新入生のポジティブな心理状況の変化に注目し、全員が標準年次で卒業し、新人看護師を早期に輩出する意義は大きいと考える。
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