研究課題/領域番号 |
19K14307
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
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研究機関 | 小樽商科大学 |
研究代表者 |
田島 貴裕 小樽商科大学, グローカル戦略推進センター, 教授 (80596205)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | アクティブラーニング / 教育評価 / 教育効果 / 汎用的能力 / ラーニングアナリティクス / 共分散構造分析 / 定量分析 / ジェネリックスキル / アセスメントテスト / 学修成果 / 教育便益 / 教学IR |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,大学で行われるアクティブラーニングの教育効果について可視化を試み,その教育効果へ影響する要因について明らかにする。アクティブラーニングの教育効果指標は,ジェネリックスキルの変化と教育便益に対する意識の変容を考慮して指標化する。また,教育効果指標に及ぼす影響要因を明らかにするため,学習履歴データ,生活状況に関する調査データを用いて検証を行う。さらに,アクティブラーニングの教育効果の波及効果を確認するため,教育効果指標と教務情報データなどの学修状況との関係性を検証する。
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研究成果の概要 |
本研究では,大人数が履修する初年次キャリア教育科目を分析事例とし,アクティブラーニングの教育効果とその影響要因について,定量的な分析によって明らかにした。アクティラーニングの教育効果指標は,大学での学びの有効性及び重要性に対する認識とした。 アクティブラーニング型授業により得るものがあると感じた学生は,教育の期待便益が大きく,特に汎用的能力の高い学生ほど,期待便益が高かった。アクティブラーニングに対する取り組み姿勢は,授業内容の修得と知識の理解に影響を及ぼしていた。授業内容の習得と知識の理解が高まるほど,今後の大学での学びに対する認識が高くなることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
アクティブラーニングは,すでに多くの実践事例が蓄積されているが,多くは少人数のグループワークの事例であり,その教育効果についても定性的な事例研究が多い。本研究では,ICTの活用によって多くのデータが収集できる大人数のアクティブラーニングを実施し,その結果,教育効果の可視化と影響要因の定量分析が可能となった。 研究過程では,大人数アクティブラーニングの具体的な手法と,オンライン型やハイブリッド型の手法も示したことから,大人数授業へアクティブラーニングを導入する際の有益な事例として蓄積することができたと考える。
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