研究課題/領域番号 |
19K14329
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分09070:教育工学関連
|
研究機関 | 武蔵野大学 (2021-2022) 立教大学 (2020) 早稲田大学 (2019) |
研究代表者 |
中村 駿 武蔵野大学, 教育学部, 講師 (60804507)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
|
キーワード | リフレクション / 大学生 / 小学校ボランティア / 省察の支援 / 大学教育 / 教師教育 / 振り返り / 省察の深さ / 大学生の学び / 学校ボランティア / リフレクションの支援 / リフレクションの手法 / リフレクションの深さ / 経験学習 / 学習プロセス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,学校ボランティアにおける大学生の学習プロセスを実証的に分析し,リフレクションの手法を開発することが目的である.申請者の所属する研究室の活動として毎週木曜に行われている学校ボランティアを対象として,大学生の活動記録(振り返りレポート・カンファレンス記録・実践のビデオ記録)を収集し,(1)修正版グラウンデッド・セオリーアプローチを用いて,大学生の学習プロセスを解明し(研究1),(2)研究1を踏まえて,リフレクションの手法を開発する(研究2).
|
研究成果の概要 |
本研究の目的は、学校ボランティア活動における大学生のリフレクションの様相を明らかにし、その結果に基づきリフレクションの手法を開発することが目的である。結果として、省察の対象や深さには学生の個人差が見られ、深い省察は1学期分の活動では容易でないことが示された。また、省察の対象が多側面で深いレベルの省察が生じた学生の特徴として、出来事に直面した際に、児童の実態や発言に着目しながら問題同定や働きかけをしていることが示された。省察には個人差が見られ、学生の中には省察の対象や深さが限定的となる場合もあり、支援の必要性が示唆された。これらの結果と文献レビューに基づき、支援手法を提案した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通してリフレクションの問題点や新たな手法の可能性を示唆した点は、今後のボランティア活動の改善はもちろん、リフレクションを重視するさまざまな専門職教育(例えば教師、看護師、ソーシャルワーカー等)の向上に寄与する。さまざまな専門家教育においてリフレクションが実施されているが、そこでの学びの質が十分に検討されおらず、本研究で得られたリフレクションの具体的な問題点や、高次レベルのリフレクションができた学生の特徴は、今後の専門家教育において効果的なリフレクションを提供するための1つの手がかりになると考えられる。
|