研究課題/領域番号 |
19K14361
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 大阪大学 (2022) 滋賀県立大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
後藤 崇志 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 講師 (70758424)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | セルフコントロール / 個人差 / 社会的影響 / 規範 / 価値 / 遅延割引 / 行動習慣 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、好ましい行動習慣の形成が、セルフコントロールを支える個人差と社会環境とのどのような相互作用によって実現されているかを明らかにすることである。実験室実験や、より生態学的妥当性の高い調査手法などを組み合わせて検討を行う。セルフコントロールが社会的に好ましい行動習慣を身に着けるように働くとは限らないことを示すことで、セルフコントロールの機能を価値中立的な視点から捉えなおすことを試みる。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、行動の価値がもつ機能に着目し、好ましい行動習慣の形成がセルフコントロールを支える個人差と社会環境とのどのような相互作用によって実現されているかを明らかにすることであった。(1) 行動の価値を認識することが好ましい行動習慣につながる過程の実験的検討、(2) セルフコントロールが求められる領域ごとの価値表象を捉える尺度の作成、(3)社会的影響により価値の表象・更新がなされる過程についての実験的検討、を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
セルフコントロールは、好ましい行動習慣の獲得に関わるとする研究知見を根拠に、育成されるべき領域汎用的な個人差として注目を集めている。しかし、どの行動を「好ましい」とするかは自明ではなく、社会相対的に規定されるはずであるにもかかわらず、セルフコントロールと社会的影響による価値形成との関わりは十分に検討されていなかった。好ましい行動習慣の形成には領域汎用的な個人差としてのセルフコントロールだけでなく、領域固有な価値表象が社会的影響を受けながら形成される過程についても考慮する必要があることを明らかにした。
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