研究課題/領域番号 |
19K14363
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10010:社会心理学関連
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研究機関 | 大分大学 |
研究代表者 |
中里 直樹 大分大学, 福祉健康科学部, 准教授 (00829757)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | Well-being / 自由選択の感覚 / 規範の厳格さ / 人生満足度 / 国際比較研究 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は,日本人のWell-being(幸福度)の低さをもたらしている要因を明らかにすることである。その際,日本社会における過度な規範・ルールの厳しさが人々の自由を抑制しているという観点から検討を行う。具体的には,世界価値観調査協会によって公開されているデータを用いた国単位での分析,及び日米を含む東洋と西洋の社会人を対象とした国際比較調査研究を行う。一定程度の規範の厳しさは社会秩序をもたらすものの,行き過ぎた制約は個々人の自由を過剰に抑制するため,結果的に日本人のWell-beingの低さにつながっていると提案することを目指している。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,日本人のWell-being(幸福度)が相対的に低い原因について,社会環境による個々人の自由の抑制という観点から検討するものであった。この目的のために,回答・評価傾向の国による差異を統制した上での日米比較調査研究や,二次データによる国単位での分析を含む複数の研究を実施した。その結果,過度な規範の厳格さ及び人間関係の流動性の低さといった日本の社会環境が人々の自由な振る舞いを抑制し,結果的に日本人のWell-beingの低さをもたらす原因となっていることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで十分に検討されてこなかった日本人のWell-beingの低さの原因について,日本の社会環境及びそれが生み出す個人の自由の抑制の観点から,回答・評価傾向をも考慮・統制した精緻な方法で明らかにしたことには,学術的に一定の意義があるものと考えている。また,Well-beingの低さの要因が明らかになったことにより,その知見を伝播することを通じて,社会一般の人々に日本人の行動傾向及び日本社会における課題を広く知ってもらうことに繋がることから,本研究課題の成果は将来的な日本人のWell-being向上のための一助になるものと考えられる。
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