研究課題/領域番号 |
19K14425
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 開智国際大学 |
研究代表者 |
鳥越 淳一 開智国際大学, 国際教養学部, 教授 (90635880)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2019年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | パーソナリティ障害 / パーソナリティ機能 / 依存性 / SWAP-200 / エビデンスに基づく治療 / 依存性パーソナリティ障害 / 甘え / 評価者側の反応 / 表象機能 / アタッチメント / アセスメント過程 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、パーソナリティ障害のアセスメント過程を、種々の質問紙による評価(質問紙法)、アタッチメント行動の評価(面接法)、日本版Shedler-Westen Assessment Procedure-200による臨床家の専門的評価(観察法)といった多角的なアプローチを用いて評価し、日米の文化社会的な違いがどのようにパーソナリティ障害の査定に影響を与えているかを検討することを目的としている。
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研究成果の概要 |
本研究は米国で開発されたShedler-Westen Assessment Procedures-200(以下SWAP-200)の日本語版を活用し、パーソナリティ障害の評価過程において日米でどのような差が存在するかを比較検討することを目的とした。パーソナリティ障害は属する文化からの逸脱が焦点となるが、各文化によってそのベースラインは異なっている。今回の研究では、DSM(APA)に準拠しながらも、類型的評価ではなく、200項目のパーソナリティ特性に対する臨床家の観察を基準に次元的評価が行えるSWAP-200を使用し、日米の臨床家がそれぞれの診断カテゴリーをどのように評価しているかを検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
パーソナリティ障害の評価には、『DSM-5精神疾患の診断・統計マニュアル』(APA)に表記されているように、被評価者の人種的、文化的、社会的背景を考慮に入れる必要がある。しかし、DSMそのものが米国で作成されているため、日本人臨床家が日本で日本人を対象にそのパーソナリティ機能を評価する場合、何を考慮すべきかの指針が必要になる。今回の研究では、依存性の捉え方が日米では大きく異なっているため、他者の依存に対する許容、他者への期待と自身の責任の持ち方など対人関係の中での「依存」の機能を考慮した日本における評価基準の必要性が示唆された。
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