研究課題/領域番号 |
19K14439
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
久保田 智香 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 病院 精神診療部, 医師 (50584710)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 周産期 / うつ病 / ボンディング障害 / 産後うつ病 / 不安症 / ボンディング / 母子関係 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は3年計画となっており、以下のような概要で実施する。 1年目:ビデオフィードバックの手法にはVIG始めどのようなものがあるか調査・比較検討を行い、国内導入に最適な方法を検討する。 2年目:1年目で調査した手法に関して技術を習得し、日本における標準化に必要な作業を開始する。 3年目:標準化の作業を進め、日本版のビデオフィードバック介入を整備する。その実施可能性を検討するため、連携機関において実施する。
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研究成果の概要 |
母が子にもつ情緒的な関心や愛情を、「ボンディング」と呼ぶが、この機能の障害である「ボンディング障害」に有効なアプローチは確立されていない。 本プロジェクトでは、まず、質問紙での予備調査から、ボンディングの指標であるMother-to- Infant-Bonding Scaleとエジンバラ産後うつ病自己評価票の相関を海外雑誌にて発表した。 次に、母親に対する動画を用いた介入方法に関して総説等で発表した。しかし、動画介入は新型コロナウイルス感染症の影響により実施困難となったため、 新型コロナウイルス感染症のボンディングへの影響の調査およびウェブを介した前向きコホート調査を実施した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって、ボンディングに関する新たな知見が明らかになった。第一に、周産期のうつ病とボンディング障害には相関を認めるが、ボンディング障害自体は希死念慮と相関は認めない。希死念慮に関しては抑うつ状態自体の重さやソーシャルサポートの少なさ、その他の精神疾患などの多要因が影響していることが明らかになった。第二に、新型コロナウイルス感染症下で周産期のうつ病は増加しており、ボンディングに対してもオンラインなどで実施できる早期介入法が必要であると判明した。これらの結果は学会、研修会、日本語総説、国際誌などで発表を行った。
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