研究課題/領域番号 |
19K14828
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17050:地球生命科学関連
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研究機関 | 岡山理科大学 (2022) 東京工業大学 (2019-2021) |
研究代表者 |
佐藤 友彦 岡山理科大学, 基盤教育センター, 准教授 (80714831)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 前期原生代 / 真核生物 / 炭素同位体 / 酸化還元 / ガボン / 化石 / 同位体層序 / 原生代 |
研究開始時の研究の概要 |
地球生命史において, 真核生物の誕生は最も重要な転換点の一つである. しかし, 一体どのような環境下でその進化が起こったのかは, 未だ謎に包まれている. 真核生物とされる最古の化石は, アフリカ・ガボンの前期原生代 (約22億年前) の地層から発見されている. 本研究では, これらの化石群について, 3次元構造観察および局所分析を行い, 真核生物起源か否かを検証する. また, ガボンの複数地域において地質調査を行い, 化石の時間・空間分布を明らかにする. さらに, 採取した岩石試料の化学分析により, 真核生物出現前後の環境変動を解読し, 真核生物の進化に必要な条件の解明を試みる.
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研究成果の概要 |
地球史における真核生物進化の場と見なされているガボン・フランスビル地域において, 生物進化・環境変動の時間・空間分布の解明を目的とした地域間層序対比(岩相, 化石, 炭素・窒素同位体比など)を行った. フランスビル地域よりも浅海で堆積したとラストゥールビル地域において, 炭素・窒素同位体比ともに漸進的な変動が明らかになり, 真核生物様化石の産出前に低酸素環境へ推移したことが示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
真核生物の誕生は, 地球生命史における最も大きな進化のジャンプである. その進化がいつどのような環境で起きたのかを地質学・層序学的に解読することは, 生物進化の必要十分条件を解明する鍵として, 地球科学だけでなく生物学においても重要な意義を持つ. 本研究課題で得られた成果を下敷きに, ガボンにおける国際的な陸上掘削プロジェクトも動き始めており, 前期原生代の研究が今後さらに活発化していくと予想される.
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