研究課題/領域番号 |
19K14829
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分17050:地球生命科学関連
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研究機関 | 金沢大学 (2021) 東京工業大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
斎藤 誠史 金沢大学, 地球社会基盤学系, 博士研究員 (80637588)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 太古代前期 / 堆積岩 / 微生物マット / 硫黄同位体比 / 四種硫黄同位体比 / 太古代 / 安定同位体地球化学 / 同位体地球化学 |
研究開始時の研究の概要 |
生命の起源と初期進化を明らかにすることは、人間の根源的な目標の一つである。生命の存在を示唆する最古の証拠は約40億年前の太古代初期にまでさかのぼるが、誕生後間もない生命がどのような代謝をもっていたのかはまだ明らかにされていない。本研究では、太古代前期(約35億年前)の微生物マットの地質学的及び地球化学的研究に基づき、このマットを形成した微生物の代謝経路を推定する。
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研究成果の概要 |
本研究では、初期地球における生命の活動の痕跡を記録していることが期待される太古代前期の堆積岩を対象とした地質学的及び地球化学的分析を行った。岩相記載及び岩石に含まれる炭質物の炭素同位体比に基づいて、岩石に含まれる微生物マット様の構造の形成に関与したと推定される微生物の代謝経路を推定した。さらに硫化鉱物の四種硫黄同位体比に基づいて当時の大気・海洋系における地球規模の硫黄循環の制約を試みた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生命の起源およびその初期進化を究明することは、人類共通の根源的な目標のひとつである。しかし、地質記録に乏しい初期地球における生態系および生物地球化学的物質循環には未だ不明な点が多く残されている。本研究では、太古代前期の堆積岩を対象とした地質学的および地球化学的研究に基づいて、当時の海洋に生息したと考えられる微生物の代謝経路、および当時の大気ー海洋系におけるグローバルな硫黄循環を制約した。
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