研究課題/領域番号 |
19K14999
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21030:計測工学関連
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研究機関 | 豊田工業大学 |
研究代表者 |
大川 洋平 豊田工業大学, 工学(系)研究科(研究院), ポストドクトラル研究員 (90835737)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | ブリルアン散乱 / 光ファイバ / 分布計測 / グレーティング / ラドン変換 / 誘導ブリルアン散乱 / 光ファイバセンサ / ファイバセンシング / ブリルアンダイナミックグレーティング |
研究開始時の研究の概要 |
温度や歪変化の位置分布を連続的に測定することができる、ブリルアン散乱光を利用した光ファイバセンシングは、大型構造物の健全性診断を可能にし持続可能な安全社会の実現に資することが期待されている。本研究では温度と歪変化の区別・分離ができないというファイバセンシングの本質的な課題を克服するため、偏波保持ファイバを利用した新しいセンシング技術の大幅な機能向上に向けた研究を行う。
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研究成果の概要 |
光ファイバ中の誘導ブリルアン散乱で生じるブリルアンダイナミックグレーティング(BDG)は、光で高速に書き換えができるという特徴から、新しい計測技術や信号処理への応用が期待されている。本研究では、偏波保持ファイバ上のBDG反射スペクトルを利用した、温度と歪の分離・分布センシングの空間分解能向上を実現した。また本研究で用いた分布計測手法である光相関領域法の測定原理探究を通じて、ブリルアンゲインのコヒーレントな制御法やCTスキャンの原理を利用した新しい分布計測手法を開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
「光ファイバ神経網」による構造物の健全性診断技術では、歪だけでなく温度変化があるのが普通であり、これらの分離は極めて重要である。本研究で扱う、偏波保持ファイバ中のブリルアンダイナミックグレーティングを利用する手法は、高い精度で温度と歪の分離が可能である。この手法の基礎現象から解析し性能向上する本研究は、先端光計測技術として重要であるだけでなく学術的にも意義が大きいと考える。
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