研究課題/領域番号 |
19K15004
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分21030:計測工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
井邊 真俊 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 計量標準総合センター, 研究員 (00760191)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 温度計測 / 干渉計測 / コヒーレンス / 空間コヒーレンス / シアリング干渉計 / 熱放射 / フーリエ光学 |
研究開始時の研究の概要 |
放射温度計測は非接触・高速・高感度な温度計測が可能である反面,対象物体の放射率の情報が別途必要である.そこで,このような別のパラメーターを必要としない非接触温度計測技術の実現を目的とし,熱放射の空間コヒーレンス測定に基づく温度計測法の研究を実施する.温度と空間コヒーレンスの関係を導き,温度決定のための標準となる放射源を開発し,計測システムを構築する.本研究の計測技術が実現できれば,新規デバイスの開発や,加工中の温度計測など,放射率を知りえない物体の非接触温度計測が可能になる.
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研究成果の概要 |
熱放射の空間コヒーレンス測定による温度計測法の研究開発を実施した.空間コヒーレンスと温度の関係の解明と,特に,測定時間や周辺環境へのロバスト性など実用を意識した計測システムの構築を目的とした.そのために,熱放射のような自然光にも適用可能な,光軸方向の空間コヒーレンスの計測が可能な干渉計を新たに提案した.この干渉計を用いて,各温度の物体の空間コヒーレンスを比較し,温度依存性について検証した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一般に,空間コヒーレンス計測はインコヒーレント光源から発生した回折波を対象としている.本研究では熱放射源の空間コヒーレンスを求めるために,計測系および計測対象物体の条件を検討した.また,熱放射のような自然光の光軸方向の空間コヒーレンス計測のための干渉計を創出した.コヒーレンス長を超える空間的なシアを与えることができ,時間コヒーレンスとは独立な計測を実現でき,光コヒーレンストモグラフィのような干渉計測システムの性能評価にも有効と考えられる.
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