研究課題/領域番号 |
19K15121
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分22060:土木環境システム関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
堀 まゆみ 東京大学, 教養学部, 特任助教 (50782869)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 水道水 / 水質調査 / 硬度 / 日本国内分布 / 水環境 / 国内分布 / 水質分布 / 日本 / 日本の分布 |
研究開始時の研究の概要 |
地下水や表流水を水源とする水道水の水質には、水の履歴やその土地の環境情報がインプットされている。本研究では、普段身近に接する「水道水」に着目し、日本各地の水道水について多項目にわたる物質の定量分析を行い、高感度かつ網羅的な水質調査により、濃度分布や水質特性から日本の水環境の特徴を読み解くことを目的としている。現在における日本の水道水質および潜在的な日本の水環境情報の「可視化」を目指す。本研究により得られる基礎的知見は、水道水に対する不満足の要因を減らせるばかりでなく、日本の水資源の保全・活用にも大きく貢献できるものと考える。
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研究成果の概要 |
日本の水環境の潜在的な部分を「可視化」するため、日本の水道水について全国的な大規模な水質調査を行った。日本全国47都道府県990地点の水道水を採水し、加えて、海外28か国の水道水も採水し比較することで、日本の水道水の水質について地域分布を示した。硬度に着目すると、日本の水道水の硬度の平均は50.9 mg/Lであり、都道府県別に見ると関東地方で高く、北日本で低いといった特徴があった。硬度は原水の水質に由来し、浄水過程や供給栓配水過程で20%の硬度の変動の可能性はあるものの、供給される日々の硬度変動は安定しており、水道管による影響はないことを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本の水道水について全国レベルの網羅的分析はこれまで例がなく、本研究による水道水の性質を特徴づけた大規模調査のデータは、基礎的データとしてさまざまな分野で広く活用される有用な知見となり、大きな学術的意義があると考えられる。また、水道水の最大消費者である一般市民にとっても有用なデータとなり得ることから、社会的インパクトは大きいものと考えられる。
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