研究課題/領域番号 |
19K15154
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23020:建築環境および建築設備関連
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研究機関 | 東京都立大学 (2020-2021) 早稲田大学 (2019) |
研究代表者 |
尾方 壮行 東京都立大学, 都市環境学部, 助教 (90778002)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2019年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 感染対策 / 飛沫 / 飛沫核 / エアロゾル粒子 / 感染リスク評価 / 建築環境 / 感染制御 / 医療施設 / 咳飛沫 / 曝露量 |
研究開始時の研究の概要 |
室内環境において病原体が伝播する経路には主に飛沫感染、接触感染、飛沫核 (空気)感染の3つがあり、有効な対策は異なるが、各感染経路の相対的な重要性は未だ明らかになっていない。本研究では感染伝播メカニズムを解明する鍵となる知見を得るために、模擬咳発生装置を用いた実験により咳飛沫核への発生源近傍における曝露量に室内温熱環境が与える影響に関して明らかにし、得られた知見とこれまでの研究成果を合わせた感染経路別の咳飛沫・飛沫核への曝露量を評価するシミュレーションにより、主にインフルエンザを想定して各感染経路の相対的な重要度や対策の効果を評価し、効果的な感染予防策と衛生的な室内環境のあり方を追求する。
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研究成果の概要 |
2020年から世界的に流行する新型コロナウイルス感染症(COVID-19)はいまだ収束しておらず、引き続き感染防止策の強化・徹底が求められており、効果的で持続可能な感染対策手法に関する知見はますます重要である。本研究では、新型コロナウイルス感染症の流行により従来の飛沫感染、空気感染、接触感染に加えて議論されているエアロゾル(マイクロ飛沫)感染を含めてエアロゾル粒子への曝露様式に基づいて位置づけ、有効と考えられる感染対策を整理した。また、模擬咳発生装置を用いた実験により模擬咳による飛沫およびエアロゾル粒子への曝露量に室内環境の諸条件が与える影響に関して明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の分類方法に整合しない感染症の伝播様式について、感染を引き起こすエアロゾル粒子への曝露様式に基づいて適切な位置付けを行うことで、包括的な曝露リスクの評価を可能とし、感染対策の立案および効果の改善が行えると考えられる。本研究により得られた成果は、建築物環境における感染症流行時の感染対策および今後の建築・建築設備デザインガイドラインを検討するために活用できる。
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