研究課題/領域番号 |
19K15181
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23030:建築計画および都市計画関連
|
研究機関 | 京都橘大学 |
研究代表者 |
土井 脩史 京都橘大学, 工学部, 専任講師 (70779082)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 中間領域 / 環境配慮住宅 / 縁側 / 土間 / 住まい方 / 住宅計画 / 環境調整行動 / 居住文化 / 温熱環境 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、温暖地域の居住文化の継承・発展に寄与する環境配慮住宅として、入れ子型の中間領域の対応可能性に着目する。中間領域を持つ住宅における有効な住まい方を、外部空間と内部空間の繋がりの継承、及び、快適な温熱環境の実現という2つの視点から明らかにした上で、その住まい方が実現可能な中間領域の計画手法を提示することを目的とする。本研究では、新築住宅の事例だけではなく既存住宅の改修事例も対象とし、図面分析、住まい方調査、温熱環境実測、被験者実験などを通じて、建築計画的な視点と建築環境工学的な視点の両面から検証を行う。
|
研究成果の概要 |
本研究では、温暖地域の居住文化の継承・発展に寄与する環境配慮住宅として、入れ子型中間領域の有効な計画手法を明らかにすることを目的とし、中間領域を有する複数の住宅事例において調査及び実測を行った。 中間領域には、外部空間と内部空間の中間と、公的空間と私的空間との中間という2つの性質がある。外部と内部の中間領域については、外部空間との距離感が重要であり、外部空間との距離感を住まい手が自在に調整できる計画が有効であると明らかにした。一方、公的と私的の中間領域については、仕事や応接空間として中間領域が機能しており、土間によって履物の選択性を高める計画も有効であると明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的・社会的意義は、環境配慮住宅における中間領域の有効性を主に住まい方の視点から明らかにした点である。 外部と内部の中間領域では、外部空間との距離感を調整しながら生活する住まい方が確認されており、開放型の環境配慮住宅の意義を示すことができた。 また、公的と私的の中間領域では、働きながら居住するという住まい方が確認された。現在、コロナ禍において在宅ワークに対するニーズが高まっており、働きながら住まうという仕事と居住の新たな関係性に対応した居住空間として中間領域が有効に機能する可能性を示すことができた。
|