研究課題/領域番号 |
19K15191
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 静岡文化芸術大学 |
研究代表者 |
新妻 淳子 静岡文化芸術大学, デザイン学部, 准教授 (20814172)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 静岡浅間神社 / 建築普請 / 江戸後期 / 再建 / 日記 / 駿府 / 工匠 / 建築普請活動 |
研究開始時の研究の概要 |
静岡浅間神社は、江戸後期再建の重要文化財建造物26棟によって境内が構成され、同社には現社殿の「江戸後期再建史料」が伝わっている。仕様帳や建築絵図のほか、60余年におよぶ再建期間の現場記録『御再建場所日記』60冊も保管され、そこには現場の建築普請活動と駿府の工匠・諏訪の彫物大工立川一門のこと、天気、祭祀、駿府における種々の営みが記されている。現在進行中の保存修理事業と連携しながら「江戸後期再建史料」の調査・分析を行うことで、江戸後期の建築普請に関する技術的な研究成果を得ると同時に、建築学を軸に歴史学・民俗学の見地から包括的に駿府城下における基礎構造を解明する。
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研究成果の概要 |
静岡浅間神社に伝来する現社殿(重要文化財建造物26棟)の「江戸後期再建史料」の調査を実施した。なかでも駿府破損方による60余年におよぶ現場記録『御再建場所日記』に着目して調査・翻刻・分析を進めることで、再建工程の詳細や資材調達、駿府の役人組織、町方・村方の奉納人足としての参画について明らかになった。建築技術的な事項については、史料(古文書・大型古絵図)と建築の両面から検証を行うために、大型の社頭絵図及び社殿の再建設計図の高精度撮影を行い、建造物との比較研究が可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
静岡浅間神社では、平成26年より平成・令和の大改修(重要文化財建造物保存修理工事事業)が進められている。江戸後期に再建された現社殿の造営関係史料を調査・分析をすることで、建築普請に関わる建築技術を検証し、保存修理事業に活かすことが可能である。 駿府破損方による『御再建場所日記』は再建の現場記録ではあるが、天気、祭祀、駿府における種々の営みが記載されている。翻刻した基礎資料の多分野での共有を目指すことは、包括的に駿府城下町の基礎構造を解明する大きな手掛かりとなる。
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