研究課題/領域番号 |
19K15229
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分24020:船舶海洋工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所 |
研究代表者 |
深澤 良平 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, その他部局等, 研究員 (80505107)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 水槽試験 / 波浪中 / 曳航水槽 / 推進性能 / 波浪中性能 / 自航試験 |
研究開始時の研究の概要 |
海運界では燃料消費実績報告制度の導入が始まり、実運航時の燃費向上が求められている。推進性能の分野では、省エネ付加物による性能向上が検討されているが、研究開発が進んでおりさらなる性能改善は難しい状況にある。一方、喫水に合わせた最適トリムを取る事による性能向上はあまり検討されておらず、改善の余地がある。 研究代表者は、大型バルクキャリア船型を用いて、平水中での喫水・トリム変更が馬力に与える影響を調査し、最適なトリムを取ることで約2%の馬力改善が達成できる事を確認した。本研究は発展研究として、喫水・トリム変更が波浪中性能与える影響を調査し、実海域でも有効な最適トリム算出システムを開発する。
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研究成果の概要 |
燃料消費実績報告制度の導入が2019年1月から始まるなど、実運行時の燃費向上が求められている。推進性能の分野では、省エネ付加物などによる推進性能の向上が検討されている。その中で喫水に合わせた最適トリムを取る事による推進性能向上についてはあまり検討されておらず、改善の余地がある。 研究代表者は、弊所の研究にて大型バルクキャリア船で、平水中にて喫水・トリムの変更が馬力に与える影響を調査し、最適なトリムを取ることにより、約1%の馬力改善が達成できる事を確認した。本研究ではその発展として同模型船を用いて、最適トリムでの実海域性能を調査するため波浪中試験を行い、より高度な水槽試験について検討した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
バルクキャリア船のような肥大船は摩擦抵抗が支配的であり、最適トリムのようなプロペラ伴流利得による性能向上は影響が小さいため、定量的な評価が難しいと言えるが、本研究では変化についても差異として計測できており評価もできたと考えられる。平水中に比べ不確定要素の多い波浪中試験であっても的確な実験で可能であると確認した。本研究所において波浪中試験の水槽試験精度について高い技術を確認した。
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