研究課題/領域番号 |
19K15255
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分25020:安全工学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
丸山 翼 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (50817161)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2019年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 転倒 / アクセシビリティ / レーザ計測点群 / デジタルヒューマン / 歩行シミュレーション / 転倒リスク / 3次元レーザ計測点群 / 形状処理 / アクセシビリティ評価 / デジタルツイン / 運動計測 / Digital Human / Digital Twin / Accessibility / laser scanning |
研究開始時の研究の概要 |
誰もが安心・安全に利用できる屋内外環境(インクルーシブ環境)の実現のために,環境アクセシビリティは多様なコンテクスト下で評価される必要がある.本研究では,環境利用者の実際の運動を仮想空間で再現(Digital Twin化)し,その運動解析・行動認識に基づき従来困難だった多様なコンテクストを反映したアクセシビリティ(InContextアクセシビリティ)を評価できる技術を実現する. 各年度において,(a) Digital Twinの構築技術,(b) 行動属性認識技術,(c) InContectアクセシビリティ評価技術を開発する.
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研究成果の概要 |
誰もが安心・安全に利用できる屋内外環境の実現のために,アクセシビリティに優れた環境デザインが必要である.当初は,多様なコンテクスト下での環境アクセシビリティ評価を目的としていたが,感染症の影響により被験者実験が困難であったため,研究計画を修正した.具体的には,既計測データに基づき仮想空間内で動作シミュレーションを行い,様々な条件下で環境アクセシビリティを評価・応用できる技術の開発を目的とする.このために,少数IMUを用いた歩行評価研究,環境のつまづきリスク評価に基づく安全ルートの提案技術,下肢装具の違いによるリスクの評価技術を開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
インクルーシブ環境の実現のため,利用者の身体性を考慮しつつ,屋内外環境に対してアクセシビリティを定量評価できなければならない.そこで,実環境の3Dレーザ計測点群上で,想定利用者の歩行動作をシミュレーションし,アクセシビリティを定量評価することを試みた. 現在は健康的な若年者・高齢者・一部の下肢装具ユーザしか模擬できないが,提案技術によりアクセシビリティを定量評価でき,これに基づく歩行ルート提案,コンテクスト(選択ルートや下肢装具の種類)を考慮したリスク評価を行えることを確認した.このように,シミュレーションベースで様々な利用者に対する環境点検を実現できる点において,本研究は社会的意義を持つ.
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