研究開始時の研究の概要 |
ダフナン・チグリアンジテルペン類(分子量分布: 350-900)は, 単離総数400を超す巨大天然物群である. これらの天然物は, 置換基パターンによって多岐に渡る重要な生物活性を発現することが知られており, 新薬創製に繋がる大きな可能性を秘めた化合物である. 近年, 分子量400-4,000の中分子天然物が低分子・バイオ医薬の優位点を併せ持つポストバイオ医薬として注目を集めているが, 上記高酸化度中分子ジテルペンを医薬品開発のリード化合物として活用する事は, やはりその化学構造の複雑さから極めて困難な課題である. ゆえに, 本若手研究ではこの社会的要請の高い問題の解決に挑む.
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