研究課題/領域番号 |
19K15616
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分35010:高分子化学関連
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
山門 陵平 山形大学, 大学院有機材料システム研究科, 助教 (90735549)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 共役系ポリマー / イオン会合体 / アニオン応答 / ルイスペア / π共役系 / Frustrated Lewis Pair / イオンペア / 会合体 / π共役系ポリマー / フラストレイテッドルイスペア / 機能性高分子 / 超分子 / 有機エレクトロニクス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、チューニングを加えることで自由に光・電子特性を変調できるようなπ電子系ポリマーの創製をめざす。嵩高い置換基を有するルイス酸・塩基を導入した新規π電子系ポリマーを合成し、無機・有機イオンペア(塩)の添加によりルイス酸-アニオンおよびルイス塩基-カチオン会合体を形成することで、π電子系の変調を試みる。さらに、異電荷・同電荷種間の引力および斥力を制御することでπ電子系集合体の自在構築を実現し、様々な有機エレクトロニクス材料への応用をめざす。
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研究成果の概要 |
本研究において、嵩高い置換基を有するルイスペアを導入したπ電子系の合成に成功し、イオンペアを添加することで、ルイス塩基-カチオンおよびルイス酸-アニオン会合体の形成を確認した。さらに、添加するイオンペアの電荷密度によって光学特性を変化させることに成功した。また、ルイスペアを導入したπ共役系ポリマーの合成にも成功し、イオン応答性を評価した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、ゲスト分子添加というシンプルな手法によって、分子設計・合成を簡略化すると同時に集合形態の制御をおこない、材料創製プロセスの飛躍的な効率向上を可能とする。さらに、多様な組み合わせを簡便にかつ低コストで試行できる野心的で独創的なシステムである。また、ゲスト分子として用いるイオンペアは塩として身近に存在しているものであり、その組み合わせも無限に近く存在するため、本研究課題で目的としている有機エレクトロニクス材料の分野にとどまらず、さまざまな材料への応用が可能な新手法を提案するものである。
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