研究課題/領域番号 |
19K15754
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38030:応用生物化学関連
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研究機関 | 宇部工業高等専門学校 (2020-2022) 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 (2019) |
研究代表者 |
町田 峻太郎 宇部工業高等専門学校, 物質工学科, 助教 (40827490)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ラン藻 / 微細藻類 / 有用物質生産 / ヒトミルクオリゴ糖 / 腸内環境 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、微細藻類による有用物質生産への関心が高まっている。また、ヒトの腸内環境と健康の関係に注目が集まっており、いくつかのオリゴ糖が機能性食品として利用されている。特に機能性オリゴ糖ラクト-N-ビオースIには、ビフィズス菌の選択的な増殖作用が認められており、ヒトの健康維持に役立つことが期待されている。本研究ではシアノバクテリアの糖代謝系を改変することで貯蔵多糖であるグリコーゲンを出発物質としたラクト-N-ビオースIの合成系の構築を目指す。そして、この糖代謝系の改変による光合成能等の生理活性への影響を評価することで、微細藻類を含む光合成生物を用いた機能性オリゴ糖の生産可能性を検証する。
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研究成果の概要 |
近年、微細藻類による有用物質生産への関心が高まっている。本研究では、シアノバクテリアの炭素代謝系を改変することで、貯蔵多糖であるグリコーゲンを出発物質とした機能性オリゴ糖ラクト-N-ビオースI(LNB)の合成系の構築を目指した。結果として、LNBの基質となるN-アセチルグルコサミンの高蓄積株作製時の致死毒性を明らかにした。また、ビフィズス菌粗抽出液を用いたLNB合成法の確立に成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで、微細藻類が合成する脂質やカロテノイドに注目が集まり、それらの代謝に関する知見が多く蓄積されてきたが、機能性オリゴ糖生産を目的とした糖代謝に関する研究報告はほとんどない。本研究は、微細藻類を利用した機能性オリゴ糖合成に必要な、糖代謝系に関する新たな知見の収集を目指すところに学術的意義がある。また、本研究で得られた知見は将来的に、光合成生物による糖1リン酸あるいはアミノ糖を基質とした様々な機能性オリゴ糖を生産するための技術開発に役立つと期待できる。
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