研究課題/領域番号 |
19K15764
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 昭和大学 (2021-2022) 東京大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
渡邉 雄一 昭和大学, 薬学部, 助教 (70792729)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | NASH / 酸化ステロール代謝 / 胆汁酸合成経路 / CYP7B1 / 酸化ステロール / 代謝酵素 / ステロール代謝酵素 / 炎症 / 線維化 / 脂肪肝 / oxysterol / 肥満 / 生活習慣病 / 脂肪組織 |
研究開始時の研究の概要 |
食習慣の欧米化による肥満に起因する糖尿病や動脈硬化などの循環器疾患、非アルコール性脂肪肝(NAFLD)などの生活習慣病の罹患者増加は医療費増大に直結し、我が国においても大きな問題となっている。最近、NAFLD罹患時にある特定の酸化ステロールの上昇と、その原因となりうる代謝酵素の発現が変動していることを見出した。最近の研究から、酸化ステロールは炎症反応に関与することが示唆されている。 本研究では肥満に伴う酸化ステロール増加メカニズムを明らかにし、脂肪組織や全身での慢性炎症との相関を明らかにするとともに、酸化ステロール代謝関連酵素発現調節を介した肥満に伴う炎症を予防・軽減化する機能性食品創製を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では酸化ステロール代謝に焦点をあて、肥満に起因する疾患のうち非アルコール性脂肪肝炎の発症・進行メカニズム解明を試みた。 最近の研究から、酸化ステロールは炎症反応に関与することが示唆されている。そのことに着目し、NCBIに登録されているマイクロアレイデータを再解析した結果、酸化ステロール代謝酵素の一つの発現が発症時に低下していることを見出した。本研究では、その低下を回復させることで病態が緩和されることに加え、発症時の発現低下メカニズムを明らかにした。 本研究成果はNASH進行における新規因子をターゲットととした予防・軽減化する機能性食品の創製を可能にするものと期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
食習慣の欧米化による肥満に起因する糖尿病や循環器疾患、非アルコール性脂肪肝(NAFLD)などの生活習慣病の罹患者増加は医療費増大に直結し、我が国においても大きな問題となっている。なかでも、NAFLDを罹患する人口は年々増加しており、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)へと進展した潜在患者は100~200万人いるとされている。 本研究では、NASHの炎症や線維化に関わると思われる因子を同定し、その発現回復がNASH進行を緩和させることを見出した。加えて、NASH進行時の当該因子の発現低下メカニズムを明らかにした。 これらの成果はNASH進行を予防する機能性食品の創製に繋がることが期待される。
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