研究課題/領域番号 |
19K15778
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 十文字学園女子大学 (2020-2021) 中部大学 (2019) |
研究代表者 |
渡辺 章夫 十文字学園女子大学, 人間生活学部, 講師 (80630847)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
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キーワード | メトキシフラボノイド / ポリメトキシフラボノイド / 吸収と代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
ポリメトキシフラボノイド は他のフラボノイドと比較して、体内吸収に優れていることが明らかとなってきたが、ポリメトキシフラボノイドの物性、溶解性、安定性、小腸上皮膜透過性、組織における代謝や滞留、生理作用の発現に至る作用機構に関しては不明な点が多い。本研究ではメトキシ基の付く“位置”と数”の違う ポリメトキシフラボノイドが消化-吸収-代謝を経て生理活性を発現する過程を評価することを目的とし、ポリメトキシフラボノイドの物性と代謝物解析及び生理活性を評価することにより、構造特異的な物性-消化-吸収-代謝-生理作用 の相互連関を解明し、機能性食品開発に応用できる知見を得ることを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、ポリメトキシフラボノイドのメトキシ基の付く位置と数の違いが吸収、代謝、生理活性の発現に与える影響を明らかにすることである。代表者は73種類のポリメトキシフラボノイドを入手し、培養細胞株、実験動物を用いて吸収性と生理活性に関する構造相関解析を実施した。その結果、A環の5位と7位にメトキシ基を有し、C環の3位、B環の3'位と4'位にメトキシを有するポリメトキシフラボノイドがin vivoとin vitroの両方において吸収性と生理活性が促進されることが明らかとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
73種類のポリメトキシフラボノイドを使用したCaco-2細胞における吸収試験とその一部を使用したICRマウスにおける吸収試験を実施したところ良好な相関が確認された。しかし、生理活性が非常に高いが、吸収効率が非常に悪い化合物もあり、強い生理活性作用を持つ化合物が、高吸収であるとは限らないことが示された。またその逆のパターンも確認された。本研究課題ではポリメトキシフラボノイドの生理作用と吸収動態における構造活性相関の一部を明らかにし、機能性食品への開発に非常に重要な知見を得ることができた。今後、より詳細にポリメトキシフラボノイドの吸収と代謝のメカニズムを明らかにしていく必要があると考えられる。
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