研究課題/領域番号 |
19K15782
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 愛知県衛生研究所 |
研究代表者 |
舘 昌彦 愛知県衛生研究所, 衛生化学部医薬食品研究室, 主任研究員 (60744274)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 液体クロマトグラフィータンデム質量分析 / ホスホジエステラーゼ-5阻害薬 / クラスター分析 / 強壮成分 / 健康食品 / 質量分析 / 四重極オービトラップ型質量分析計 / LC/Q-OrbitrapMS / LC-MS/MS / フラグメントイオン |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、健康食品中に混入されるおそれのある違法な強壮成分を迅速に検出かつ高精度に検出できる、タンデム質量分析計を用いたスクリーニング分析法を開発すること、さらには、医薬品成分だけでなく、その構造類似成分をも検出可能とするため、強壮成分のMS/MSスペクトルを用いた特異的な探索・同定システムを構築し、実試料における有用性を検証することを目的とする。計画している具体的な研究内容を以下に示す。 1.MS/MSスペクトルのクラスター分析による化学構造類似性評価法の構築 2.基本構造に由来するin-source fragment ionを指標とした強壮成分探索法の構築
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研究成果の概要 |
高精度なLC-MS/MS測定とMS/MSスペクトルの類似性に基づく階層的クラスタリングによるPDE-5阻害薬/類似体の迅速かつ信頼性の高いスクリーニング法を開発した。MS/MSスペクトルの階層的クラスタリングは、PDE-5阻害薬/類似体を系統樹上でその特徴的な構造に従ってグループ化することができた。本法は、複雑な試料マトリックスからPDE-5阻害薬の類似体を選択的に発見し、その構造情報を得る能力を有していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
一部の強壮用健康食品は、違法な混入物として勃起不全の治療に用いられるPDE-5阻害薬やそれらに構造が類似する様々な成分が発見されている。今後も新たな類似体の出現が懸念される。本研究で開発した分析法は、既存のPDE-5阻害薬及び類似体のみならず、新たな類似体に対しても迅速にスクリーニングできる方法であることから、違法な製品の早期発見及び摘発に貢献できると考えられる。
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