研究課題/領域番号 |
19K15794
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38050:食品科学関連
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研究機関 | 城西大学 |
研究代表者 |
君羅 好史 城西大学, 薬学部, 助教 (00635443)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | コラーゲンペプチド / 骨芽細胞 / Foxg1 / Runx2 / Pro-Hyp / 転写因子 |
研究開始時の研究の概要 |
健康寿命の延伸のため骨格系疾患改善と予防は必須といえる。本研究では骨格系疾患改善・予防効果を示す成分の一つであるコラーゲンペプチドに着目し、未だ判然となっていないコラーゲンペプチドの骨格系での作用メカニズムを明らかにすることを目的とする。 骨格系組織の形成にとって重要なFoxファミリー転写因子とコラーゲンぺプチドの相互作用を手がかりにコラーゲンペプチドの細胞分化調節の分子機構の解明を試みる。 本研究は骨格系疾患改善 ・ 予防に対するコラーゲンペプチドの有効性についての理解につながる基礎研究として活用されることが期待される。
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研究成果の概要 |
骨格系疾患は要介護者の増加と健康寿命の縮小に関連し、予防が求められている。コラーゲンペプチドは骨格系疾患の予防に有効との報告があるが、そのメカニズムは不明な点が多い。そこで、骨芽細胞での作用に関与するFoxファミリー転写因子とコラーゲンペプチドの相互作用に着目し、骨芽細胞の分化を促進するメカニズムの解明に取り組んだ。 コラーゲンペプチドのPro-HypはFoxg1、Foxo1、およびRunx2タンパク質と相互作用し、骨芽細胞分化のマスター転写因子Runx2の転写を誘導した。以上より、コラーゲンペプチドは核内転写因子を介して骨芽細胞の分化を促進し、これが骨形成の促進につながると考えられる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題では、コラーゲンペプチドが骨芽細胞の分化を調節するための共通のキーとなる分子を特定し、その骨格系における作用メカニズムを解明することを目標とした。本研究により、コラーゲンペプチドの一つPro-Hypが結合し、相互作用する分子を特定できた。食品として摂取される生理活性ペプチドが転写因子と相互作用して骨芽細胞の分化を亢進し骨形成を調節することが理解されることで、機能性食品摂取が骨格系疾患の改善や予防に寄与する可能性が広がり、社会的に重要な意味を持つと考えられる。
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