研究課題/領域番号 |
19K15805
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38060:応用分子細胞生物学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
二條 貴通 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 特任研究員 (80803139)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | ファイトプラズマ / 遺伝子発現制御 / ホストスイッチング |
研究開始時の研究の概要 |
植物病原細菌ファイトプラズマは昆虫により媒介され、植物-昆虫間ホストスイッチングに伴い遺伝子発現を劇的に変化させるが、ファイトプラズマの遺伝子発現制御機構の詳細は未だ不明である。本研究は、ファイトプラズマのホストスイッチングに伴う遺伝子発現制御因子として主に非コードRNAに着目し、RNAシーケンス解析およびin vitro転写系を用いた解析により、非コードRNAによるファイトプラズマの遺伝子発現制御機構解明を目的としている。本研究により、ファイトプラズマのホストスイッチングに伴う遺伝子発現制御機構に関する重要な知見が得られ、ファイトプラズマ病の防除法構築に大きく貢献すると考えられる。
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研究成果の概要 |
本研究では難培養性植物病原細菌ファイトプラズマの効率的な核酸配列解析系を構築した。先行研究において構築した、効率的かつ特異的なファイトプラズマRNA解析系を改良することで、より効率的にファイトプラズマの転写産物を解析することが可能になり、新規の転写産物を複数見出した。また、簡便かつ効率的なファイトプラズマゲノム解読系を構築し、本系を利用することで新規にファイトプラズマゲノムを決定した。さらに、媒介昆虫体内においてファイトプラズマを可視化する系を構築し、昆虫体内におけるファイトプラズマの増殖および動態を解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、純粋培養系の確立していないファイトプラズマの効率的な転写産物解析系を構築したが、これはホストスイッチングに伴う遺伝子発現制御機構を解明する上で基盤的な役割を果たすツールである。また、構築した効率的なゲノム解読系を用いることで、遺伝情報が明らかになっていない各種ファイトプラズマのホストスイッチング機構解明に繋がることが期待される。さらに、媒介昆虫体内におけるファイトプラズマの挙動が明らかになったことで、より詳細なホストスイッチング機構が明らかになることが見込まれる。
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