研究課題/領域番号 |
19K15806
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38060:応用分子細胞生物学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
梅川 碧里 三重大学, 生物資源学研究科, 准教授 (60633097)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 酵母 / 栄養応答 / 代謝制御 / 糖質代謝 / 細胞応答 / 糖質飢餓応答 / 糖質 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、糖タンパク質や細胞壁を構築する構造性糖質(非貯蔵性糖質)が細胞内で代謝分解される仕組みと生理的意義について、栄養飢餓におかれた細胞の恒常性維持にどう関わるのかという視点から解明を試みる。本研究では、栄養飢餓におかれた酵母における、高マンノシル糖鎖の分解とその分解産物の代謝のメカニズムを明らかにするとともに、その破綻が及ぼす影響を明らかにする。本研究を通じて、構造性糖質の代謝分解を介した栄養飢餓適応の新たな仕組みを明らかにしたい。
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研究成果の概要 |
本研究では、出芽酵母において、糖タンパク質や細胞壁を構築する構造性糖質(非貯蔵性糖質)が細胞内で分解され代謝される分子機構およびその生理的意義の解明を目的として行った。そして、サイクリンの一つとして知られるClb4が糖質飢餓ストレスの応答に関与することおよびその分子経路を明らかにした [FEBS Lett (2019)]。また、出芽酵母の新規ヘキソキナーゼ酵素Emi2を同定し、グルコース飢餓ストレス条件において高発現することを明らかにした [J Appl Glycosci (2020)]。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖質は細胞の構築成分であるとともにエネルギー源として不可欠であるため、その代謝分解の分子メカニズムを細胞レベルで解明していくことはライフサイエンスの分野における重要課題の一つであり、本研究成果により当該分子メカニズムの一端が明らかとなった。また、本研究により得られた知見は、人類の食生活に不可欠の産業酵母である出芽酵母の代謝発酵のメカニズムの解明にも結びつくものであるため、学術的にも社会的にも意義があると考えている。
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