研究課題/領域番号 |
19K15812
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分38060:応用分子細胞生物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
山崎 祥他 国立研究開発法人理化学研究所, 光量子工学研究センター, 基礎科学特別研究員 (50798345)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2019年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | テラヘルツ / アクチン / 光制御 / 細胞機能制御 / 生体高分子 |
研究開始時の研究の概要 |
周波数が光と電波の中間領域に位置するテラヘルツ(THz)波は、可視光と比較して光子エネルギーが1000倍低く、高強度でも照射対象の破壊や変性を誘起しない特徴がある。また、THz波の周波数は分子間振動や格子振動に相当するため、高強度THz波による励起により高分子構造の変換を誘起できると考えられる。本研究では、THz波照射による生体内の高分子操作の可能性を探索する。さらにTHz波の周波数帯特性を活かし、生体高分子を標的とした細胞機能制御技術としてTHz波の応用を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、高強度テラヘルツ(THz)光の照射により生体高分子であるアクチン繊維の構造操作に成功した。THz光はその周波数が高分子の分子間結合に相当するため、高強度照射により高分子の高次構造変換を誘起できると考えられているが、これまで生体内に存在する高分子への影響は明らかになっていない。本研究はTHz光によるアクチン繊維の構造操作を介した細胞機能制御の可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、様々な研究分野でTHz周波数帯の光が利用され始めている。しかし、THz光照射による細胞影響や機能制御を目的とした研究は行われていない。本研究で明らかにしたTHz光による生体高分子の操作は、将来的な光による細胞機能制御に繋がることが期待される。
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