研究課題/領域番号 |
19K15825
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39020:作物生産科学関連
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研究機関 | 高崎健康福祉大学 |
研究代表者 |
橋田 庸一 高崎健康福祉大学, 農学部, 助教 (00802886)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | イネ / 糖代謝 / ショ糖合成 / SPS / cFBPase / ゲノム編集 |
研究開始時の研究の概要 |
植物において、葉で光合成によって同化された炭素はショ糖として他器官に転流し、植物体の成長や子実の生産に利用される。作物の葉におけるショ糖合成は、転流効率の制御を通じて作物の生産性に重要な役割を果たしている。申請者はこれまでに、イネの葉におけるショ糖合成の制限要因と考えられてきたショ糖リン酸合成酵素(SPS)が制限要因ではない可能性を示す結果を得た。本研究では、イネ変異体の作出・解析を通じて、イネの葉におけるショ糖合成の真の制限要因の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、イネの葉におけるショ糖合成の真の制限要因の解明を目的とし、ショ糖リン酸合成酵素(SPS)の5つの遺伝子の多重変異体を様々な環境条件で解析した。その結果、これまでの変異体の解析から葉身で主要に働くとされてきた2つのSPS遺伝子よりも、それ以外の3遺伝子が葉からの転流に重要な役割を果たしている可能性が示唆された。ショ糖合成の真の制限要因を明らかにするためには、SPS遺伝子の生理的分業について詳細に解析する必要があることが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
作物の葉におけるショ糖合成は、転流効率の制御を通じて作物の生産性に重要な役割を果たしている。本研究によりイネの葉におけるショ糖合成能の制限要因について、これまで想定されてきたSPS遺伝子よりもむしろ別のSPS遺伝子のほうが重要な可能性が示唆された。本研究で得られた知見をもとにイネの葉のショ糖合成能の向上にむけた研究が進むことで、ショ糖合成をターゲットとしたイネの品種改良、ひいては生産性の向上につながることが期待される。
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