研究課題/領域番号 |
19K15830
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39030:園芸科学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
黒沼 尊紀 千葉大学, 環境健康フィールド科学センター, 助教 (10808596)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 共分散構造分析 / チップバーン / Ca欠乏症 / トルコギキョウ / 成長解析 / 培養液組成 / Mg / トランスクリプトーム解析 / Caトランスポーター遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
園芸植物のCa欠乏症は、「Ca吸収能」、「Caの移動性」、「成長速度」など、いくつかの要素が複合的に関与することで発生するが、これらの要素を数値化し、多元的に解析した事例はみられない。そのため、Ca欠乏症の発生要因と具体的な解決策は不明瞭のままである。そこで本研究は、経営学や心理学分野で利用されている「共分散構造分析」を用いて、トルコギキョウのCa欠乏症と植物の生理的・形態的特徴との関連性を多元的に解析する。これより、各要素のCa欠乏症への影響度を網羅的に解析し、Ca欠乏症の発生要因を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は、経営学や心理学分野で利用されている「共分散構造分析」を用いて、トルコギキョウのチップバーンの発生要因を多元的に解析した。この結果、チップバーン発生品種は、根にCaを過剰に蓄積するため新葉への「Ca移動能」が低いことが明らかとなった。加えて、チップバ―ン発生の品種間差と「Ca吸収能」、「成長速度」との関連性は低いことが示された。 また、根への過剰なCa蓄積の原因遺伝子を探索するため、トランスクリプトーム解析を行った結果、CAX5などの候補遺伝子が抽出された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
園芸生産において、生理障害の発生や収量は、いくつもの要因が複合的に関与することで決定される。本研究は、園芸生産分野において「共分散構造分析」を初めて応用した事例であり、その有効性と利用可能性が示された。これより、本手法は、園芸生産の様々な現象を解析する上で重要なツールの一つになり得ると考えられる。 加えて、これまでチップバーン発生の要因として、根へのCaの過剰蓄積という「Caの局在性」が報告された事例はみられず、園芸植物のCa欠乏症の発生要因について、新たな知見を提示することが出来た。今後は、この原因をゲノムレベルで解明することで、より詳細な現象の理解と育種開発等への応用が期待される。
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