研究課題/領域番号 |
19K15852
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39050:昆虫科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
佐久間 知佐子 東京慈恵会医科大学, 医学部, 講師 (10747017)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 蚊 / ネッタイシマカ / 吸血 / 味覚 / 遺伝子編集 / 吸血行動 / 血漿 / 味覚受容体 / ゲノム編集 / 感染症 |
研究開始時の研究の概要 |
蚊の吸血行動は、マラリアやデング熱などの病原体が蚊からヒトに伝播される根源となる行動である。本研究は蚊が吸血前後で同じ標的に対して「誘引」と「逃避」という真逆の行動を示す、行動シフトに注目する。標的に対して蚊が誘引される機構に加えて、蚊が吸血飽和状態を認識し吸血を停止、さらに標的から逃避するといった、吸血をマイナスに制御する機構を解明することは、従来とは異なる切り口で蚊行動を操作するための重要な知見となる。予備研究で同定した吸血後に発現が上昇する分子の吸血における働きを解明すること、さらに吸血を抑制する可能性のある血液成分の解析を進めることによって、行動シフトを支える分子基盤の解明を行う。
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研究成果の概要 |
蚊の吸血は、感染症の病原体伝播の根源となる行動であるため、その分子基盤を理解することは重要である。宿主の血液由来のアデノシン三リン酸(ATP)が蚊の吸血を促進することは広く知られていたが、その受容体や責任神経は不明であった。本研究ではATP受容体候補として働く味覚受容体を明らかにした。また、吸血を負に制御する成分が宿主の血液内に存在することも発見した。加えて、吸血行動を解析するための人工吸血法を改良した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
吸血行動を制御する分子機構が解明されることは、人為的な蚊の行動操作のための基盤となる。本研究において、吸血の促進および抑制(停止)に関わる分子を明らかにしたことは、今後これらが関与する神経回路の解明や、促進と抑制の切替について理解するための重要な手がかりとなる。また人工吸血における簡易定量法を開発したことにより、生きたままの蚊で吸血量や割合を定量できるようになったことは、吸血研究の推進に重要である。
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