研究課題/領域番号 |
19K15857
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分39060:生物資源保全学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中川 光 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 特定助教 (00724030)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2019年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | シカ食害 / 森と川のつながり / 河川魚類 / 水生昆虫 / 環境DNA / 河川群集 / 魚類 / シカ / 集水域管理 / 環境DNAメタバーコーディング / 河川生態系 / 集水域 / 淡水魚 |
研究開始時の研究の概要 |
1) シカの個体数増加による森林生態系への悪影響が日本全国において問題となっている。 2) 集水域森林においてシカ害が生じた河川生態系において、なにを、どのように調べれば適切な影響評価が行えるのかという手法は確立されていない。 3) 様々な要因が同時に影響しうる河川生態系において、シカ害の影響を検証するため、本研究では多地点比較によるアプローチを行う。 4) 生態系モニタリングを多地点で効率よく行うため、環境DNAメタバーコーディングによる生物観測を導入する。 5) 本研究により、シカ害の影響について多地点における迅速な河川生態系への環境影響評価の実施が可能となる。
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研究成果の概要 |
京都大学芦生研究林において環境DNAメタバーコーディングの性能評価のため、魚類および水生昆虫について、シカの排除区とコントロール区でそれぞれ、除去法またはコドラート法による種組成および生息密度調査を年間を通して行った。野外観察と並行して、環境DNAの採集を行った。現在までに本研究に関連して申請者がこれまで行ってきた京都大学芦生研究林における長期生態系モニタリングに関する成果を学術論文として公表した。また、リアルタイムPCRによるシカのDNA検出の結果について、結果を取りまとめて論文化を進めている。魚類については、環境DNAメタバーコーディングの実験を完了し、結果の解析を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
シカの個体数増加による森林生態系への悪影響が日本全国において問題となっている。特に下層植生の衰退は土壌浸食を促進し、土砂流入の増加や水質の改変など、隣接する河川生態系にも影響が拡がるとされる。しかし、集水域森林においてシカ害が生じた河川生態系において、その影響を検討した研究は少なく、なにを、どのように調べれば適切な影響評価が行えるのかという手法の確立にも至っていない。本研究による環境DNAを用いた効率的な魚類群集のモニタリングや集水域森林へのシカの侵入検出の手法の開発は、上記のようなシカの個体数増加の河川生態系に対する適切な影響評価に応用できることが期待される。
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