研究課題/領域番号 |
19K15875
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分40010:森林科学関連
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研究機関 | 宮崎大学 (2020-2021) 横浜市立大学 (2019) |
研究代表者 |
徳本 雄史 宮崎大学, キャリアマネジメント推進機構, 准教授 (60780153)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2019年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | フェノロジー / 熱帯林 / フタバガキ科 / マメ科 / カキ科 / 群集同調開花 / 東南アジア熱帯 / 群集レベル / 開花フェノロジー / トランスクリプトーム / RNA-seq / 同調開花 / 熱帯樹木 / 展葉 / 時系列データ / 東南アジア / 熱帯フェノロジー / 繁殖生態 / 森林群集 |
研究開始時の研究の概要 |
本申請研究は、季節性が乏しい東南アジア熱帯地域における樹木群集の展葉・開花フェノロジーについて、分類群の異なる樹種の表現型の観察データ、発現遺伝子量のデータと気象データの関係性を元に、遺伝子レベルから明らかにする。マレーシア連邦・サバ州ダナムバレー保護地域に生育する林冠構成樹種から低木層の樹種を選定し、定期的にフェノロジー観察と葉芽のサンプリングを行う。サンプルから発現遺伝子を抽出し、その量を定量化した後、その時系列変動を明らかにする。さらに展葉・開花フェノロジー、気象データとの関係性を解析することで、群集レベルでの熱帯樹木のフェノロジーと、環境との関係を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では東南アジア熱帯の林冠で見られるフタバガキ科、マメ科、カキ科の個体を対象として、フェノロジーと気象データ、そして発現遺伝子との関係から、種レベルかつ群集レベルのフェノロジー現象を明らかにすることを目的とした。調査期間中に降水量の低下と群集レベルの開花が起こり、調査対象の個体の多くが開花した。発現遺伝子の解析から、開花前に乾燥応答の遺伝子と低温応答の遺伝子のいずれかまたは両方の発現量が変化していた。これは同調開花のトリガーとされてきた乾燥と低温の2つが、複数の林冠樹種で発現遺伝子のレベルから確認されたことと、林冠樹種が機微な気象条件の変化で生物季節的な現象を起こしていることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では東南アジア熱帯で林冠に到達するフタバガキ科、マメ科、カキ科の3つの分類群の樹木を対象に、2019年に起きた降水量の減少やその後の展葉、群集レベルの同調開花の期間において、種レベル及び種間で共通の環境応答性が明らかになった。これまで観察ベースで明らかになっていた東南アジア熱帯の群集レベルの同調開花現象について、発現遺伝子レベルから明らかになった事例として非常に学術的な意義がある。さらに種間での環境応答性の違いも確認され、これらのデータが気候変動後の熱帯樹木の動態や将来予測などの基盤的データとなりうることから、社会的な意義も非常に高い。
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