研究課題/領域番号 |
19K15960
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42010:動物生産科学関連
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研究機関 | 帯広畜産大学 |
研究代表者 |
福間 直希 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教 (90793977)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2019年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | ウシ / ルーメン / 細菌 / フラボノイド / 分離培養 / ルーメン細菌 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題の目的は、反芻胃内のフラボノイド分解性新規細菌を分離培養することである。このために本研究課題では、まずフラボノイド分解細菌を集積培養し、細菌の遺伝子を網羅的に解析することでフラボノイド分解細菌の遺伝情報を収集する。特定された標的細菌の遺伝情報を用いて、該当細菌種を分離するための分子ツールを設計・作製する。それらのツールを用いて細菌の分離培養を試み、分離株の遺伝情報の取得・種の同定を行うとともに、フラボノイド分解活性を定量的に評価する。
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研究成果の概要 |
フラボノイドは植物の二次代謝産物として知られ、抗酸化作用や抗菌作用をはじめとした様々な効能を有することから、家畜生産現場においても有効利用が求められている。本研究課題は、反芻胃(ルーメン)内のフラボノイド分解細菌の特定を行うとともに、新規細菌の分離培養および分類群の同定を行うことを目的とした。嫌気的集積培養物から合計141菌株を分離培養し遺伝子解析を行った結果、Bacteroidetes門 Bacteroides属に属する細菌株1菌株を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、畜産現場では国内未利用資源の有効利用が求められている。フラボノイドはルーメン内で発酵基質として利用され、微生物により宿主動物のエネルギー源へと転換されるため、フラボノイドを含有する未利用植物資源の飼料化が期待される。しかしながら、現段階ではどの種のフラボノイドの分解にどの細菌種が関与しているのかが明確にされておらず、フラボノイド投与がルーメン発酵に与える影響を予測することが困難となっている。本研究成果は、特定のフラボノイドを含む未利用植物資材と、それを効果的に分解する細菌種とを組み合わせた「新規シンバイオティクス」の開発に向けた重要な基盤情報となる。
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