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ウシ乳腺において常在細菌叢が白血球の免疫応答能に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 19K16004
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関酪農学園大学

研究代表者

権平 智  酪農学園大学, 獣医学群, 講師 (80795089)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2019年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
キーワード乳房炎 / アミノ酸 / 常在細菌叢 / ウシ / 体細胞数
研究開始時の研究の概要

乳牛の「乳房炎」は発生率も高く、酪農業において最も経済的損失の大きい感染症である。生乳の効率的生産ならびに動物の福祉に配慮した良質で安全な生産物のために、乳房炎の制御は重要である。本研究は乳腺感染の効果的な制御を目標に、乳汁中の免疫制御システムに関わるアミノ酸と常在細菌叢を明らかにし、乳腺感染における乳腺内の白血球の機能に伴う免疫学的制御機構の解明を目指す。新たな乳腺感染制御法の確立に向けた基礎的ならびに応用的研究を企てるものである。

研究成果の概要

本研究では、ウシ乳腺におけるアミノ酸が白血球の免疫機能修飾に及ぼすメカニズムの解明を試みる。乳腺内のアミノ酸レベルをもとに、 免疫担当細胞における免疫関連遺伝子の発現調節とその機能を解析することで乳腺免疫に対するアミノ酸による免疫機能修飾条件を明らかにする。
乳腺腔内におけるアミノ酸の動態解析より、泌乳期によるアミノ酸バランスが異なること、特に分娩前後と乳腺感染でアミノ酸バランスが変化することが明らかとなり、乳腺腔内の乳腺上皮細胞および白血球の免疫応答をアミノ酸が調節することが示唆された。

研究成果の学術的意義や社会的意義

ウシ乳房炎は酪農業において経済的損失が最も高く、動物福祉の観点からも制御することが重要な感染症である。本研究において常在細菌叢の代謝産物(アミノ酸)に着目した乳腺感染の制御についての知見は乏しく、その成果が期待されている。乳腺環境におけるアミノ酸の免疫応答に関する役割については、十分には明らかにされていないが、アミノ酸による免疫担当細胞の機能修飾を明らかにすることで、乳腺感染に対する理解をさらに深めることができると考える。これらは、ウシ乳汁の生理学的解明にとどまらず、乳房炎の新規制御技術の構築にもつながることが期待され、畜産学・応用獣医学領域に貢献できるものである。

報告書

(4件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 2019 実施状況報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021 2019

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] ウシ乳房炎における乳中遊離アミノ酸の動態変化2021

    • 著者名/発表者名
      江口亜矢子、渡辺麗奈、西航司、井上 博紀、権平智、樋口豪紀
    • 学会等名
      第164回 日本獣医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] ウシ乳汁における体細胞数と遊離アミノ酸の関連性2019

    • 著者名/発表者名
      権平智、西航司、井上博紀、樋口豪紀
    • 学会等名
      第42回日本分子生物学会
    • 関連する報告書
      2019 実施状況報告書

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公開日: 2019-04-18   更新日: 2023-01-30  

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