研究課題/領域番号 |
19K16018
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分42030:動物生命科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
渡邊 朋子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 研究員 (70827980)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2019年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / 血管新生 / 培養上清 / 血管内皮細胞 / シグナリング / 再生医療 / MSC |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では高い血管新生能を示す間葉系幹細胞(MSC)株で機能する転写/分泌因子ネットワークを解明し、高血管新生能MSCの単離/濃縮システムの開発を目指す。近年MSCを用いた血管新生/再生療法が虚血性疾患に治療効果を示すことが報告され、臨床研究が進められている。しかしMSCは株ごとに血管新生能が異なり、治療成績が向上しないという課題がある。本課題では 1)in vitro血管新生モデルを利用して能力が高い/低いMSC株を特定する、2)マイクロアレイにより遺伝子発現パターンを分析する、3)非侵襲的な高血管新生能細胞の分離システムを確立する。以上によりMSCを用いた汎用的血管新生療法の確立を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では高血管新生能MSCの分泌因子/転写因子ネットワークの解明、および細胞単離システムへの応用を目指した。近年MSCの虚血性疾患への治療効果が報告され、研究が進められている。しかしMSCは株ごとに血管新生能が異なるという課題がある。本研究では 1)血管新生能評価系を用いた高血管新生能MSCの特定、2)網羅的解析による血管新生関連因子の特定、3)細胞分離システムへの応用、以上の課題に取り組んだ。本年度までに培養上清を用いた血管新生能評価系を構築し、プロテオーム解析により血管新生に関わるシグナル関連因子を特定することに成功した。現在は高血管新生能MSC単離技術の開発に向け、準備を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の目的は高血管新生能MSCの分泌因子/転写因子ネットワークを解明することである。具体的にはin vitro評価系を用いて血管新生能の高い細胞株を選出し、発現の高い因子をマイクロアレイ解析により選出する。転写因子群やシグナル関連因子を高血管新生能予測マーカーとして同定し、血管新生機能の検証を行う。当研究室の先行研究において、虚血状態の際にIGFやVEGFリガンドを介したPI3K/AKTシグナルが抑制されている可能性が示唆されていた。そこで高血管新生能予測マーカー候補とPI3K/AKTシグナル関連因子の関連について検証を進める。また過剰発現や機能欠損実験を行い、血管新生能への影響を検証する。
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