研究課題/領域番号 |
19K16035
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分43010:分子生物学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
八代 龍 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 ラジオアイソトープ管理室, リサーチフェロー (70838119)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2019年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | DMD / MLKL / 細胞死 / アポトーシス / ネクロトーシス / C2C12 / RIPK3 / カスパーゼ / KRAB-ZFP / トランスポゾン / エピジェネティクス |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、生殖細胞におけるトランスポゾン(TE)の発現抑制機構を解明することでゲノムの安定性がどのように維持されて次世代に受け継がれているかを理解することである。生殖細胞でのTEの脱抑制が、個体の不稔につながることが示唆されている。Kruppel-associated box zinc-finger proteins (KRAB-ZFP)はTEを抑制することに特化した転写因子群である。培養細胞におけるその機能は近年明らかになりつつあるが、生殖細胞に関する報告はない。そこで、生殖巣特異的なKRABの働きを生化学と情報科学を駆使して明らかにし、TE脱抑制が引き起こす不稔の機構を理解する。
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研究成果の概要 |
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は生まれつきの難治性疾患である。近年、新しい治療法が開発されたものの、理論的には正しくても、全く効果のない人もいる。そこで本研究では、細胞死に着目した基礎研究を行い、第一選択肢となる治療法への布石を発見することを試みた。申請者は、本研究において、DMDではアポトーシスとネクロトーシスの2つの細胞死経路が働いて、野生型筋肉細胞に比べて大きく細胞死を促進していることを生化学的に解明した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
デュシェンヌ型筋ジストロフィー(DMD)は生まれつきの難治性疾患であり、難病であるがゆえ、治療法開発が進まなかった。近年開発された治療法についても、理論的には正しくても効果のない人も大勢いる。本研究では、細胞普遍的な経路である細胞死に着目し、DMDでは通常の筋肉細胞よりもより激しく細胞死が起こることを示唆する結果を得た。報告の少ない細胞死とDMDの関係性を生化学的に検証した本研究は、将来の細胞死に着目したDMD治療薬研究の参考になる可能性が期待される。
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